スーパーロッコール 1:2.8 f=5cm 試写

2016年5月13日(金曜日)

千代田光学(後のミノルタ)の スーパーロッコール 1:2.8 f=5cmを手に入れました。


このレンズは、バルナックライカ型の 1948年のミノルタ35の標準レンズであった
梅鉢のスーパーロッコール 1:2.8 f=4.5cmの後継機種であり、
1953年のミノルタ35-IIの標準レンズとして レンズ構成はそのままで焦点距離を45mmから50mmにして発売されたものです。





1
b0069128_9324722.jpg

スーパーロッコール 1:2.8 f=5cm

スーパーロッコールf=5cm 1:2.8とは こんなレンズです
いかにも バルナック型ライカに似合いそうな 総クロームめっきの寸胴(ずんどう)レンズですね

ローレットが施されたリングが多いですが
回るリングは先端の絞りリングと ノブの付いたフォーカスリングの2つだけです

レンズの銘板には CHIYOKO SUPER ROKKOR 1:2.8 f=5cm とあります
まだ千代田光学時代のレンズなので 社名の愛称CHIYOKOが誇り高く書かれています

仕様は
発売:     1953年(昭和28年)千代田光学
マウント:   ライカL39スクリューマウント
構成:     3群5枚
フィルター径: 40.5mmφ
最短撮影距離: 3.3ft (約1m)
絞り:     8枚羽根 普通絞り クリックストップ付き F2.8~F22
コーティング: アンバー・マゼンタ・シアン系 単層膜 
その他:    無限遠ストッパー付き


3群5枚構成と言えば、1800年代にクックが発明した3群3枚のトリプレットレンズの
前群を3枚張り合わせした構成しかありませんねぇ

歪曲収差は うまく補正できているのかしら
ピントが合っている部分以外は 3群レンズ特有の ぐるぐるボケが出るのかしら


いろんなことを考えて わくわくドキドキしながら 試写を行ったのです
試写は、ソニーのα7に付けて ぜんぶ絞りは開放F2.8で撮りました

なお フィルター径の40.5mmφというのは ニコンV1の10mmF2.8と同じ径でした





2
b0069128_94283.jpg

歪曲収差なし

まずベランダからの1枚です

画像を拡大して 右中央のタイルの壁を見てください
歪曲収差がありませんね

ちょっと4隅が暗くなって 周辺光量不足が認められるようです

解像度と発色は、60年以上まえのレンズとしては十分合格です





3
b0069128_9465280.jpg

本棚の上

本棚の上です
ピントは スーパーロッコール50mmを買ったときに付いてきたミノルタ35-IIです

やわらかいボケの中で ミノルタ35-IIが浮き上がって見えます ♪♪♪





4
b0069128_9485737.jpg

ピント外し

ここから、ミミちゃんを連れて服部緑地公園へ散歩です

わざとピントを外してみました
うそです、ミミちゃんが引っ張ったので ピントを合わせるまえにシャッターが落ちたのでした (涙)





5
b0069128_95213.jpg

忍び返し

いつも試し撮りのときに撮る ダクタイル配管と忍び返しです

忍び返しの針の1本、先が少し曲がっているところまで解像しています ♪♪♪





6
b0069128_9574179.jpg

合掌造り

飛騨高山の合掌造りです

コンクリートの柵の間に レンズを差し込んで撮っています
柵の向こうは 有料の日本民家集落です





7
b0069128_1004295.jpg

ややこしい所

ミミちゃんは ややこしい所が好きです
コムギも そうでしたけれど

この写真、ミミちゃんがクッキリ写っていないのは 被写体ボケですが
それ以上に 隅部の描写が荒れておりますねぇ

3群レンズ特有のボケ味です





8
b0069128_103275.jpg

こじかばし

「こじかばし」を渡ると「いなり山」に入ります
「こじかばし」は もう一方のほうには「小鹿橋」と漢字で書かれています





9
b0069128_105312.jpg

にゃんこが行く

いなり山のベンチで休んでいると
にゃんこが一匹 ゆっくりと歩いて行きます

カメラのスイッチオンして ピントを合わせて その間数秒、間に合いました
ミミちゃんも これぐらいゆっくり歩いてくれたらええのに





10
b0069128_107475.jpg

秘密の公園

いなり山から 秘密の公園まで下りてきました

若いおかぁさんが見えるように 幹の間に入れて・・・





11
b0069128_101004.jpg

HRC

服部ライディングセンター(HRC)です

外はほこりっぽいです
暗い中で お馬さんの世話をするおねぃさんを撮りました

単層膜コーティングというのを全く感じさせない発色ですねぇ





12
b0069128_1012548.jpg

甲羅干し

この日は 久しぶりに暑くなりました

池の水を抜いて工事していたHRCの前の池です
亀さんたちが そろって甲羅干しをしておりました

あんたら 水の無いとき どうしてたん?





13
b0069128_10144617.jpg

くじらくん

くじらくんがシッポをピンと上げています

わたし    「ミミちゃん、あんたもシッポを上げて歩きなさいよ」
ミミちゃん  「 ・・・ 」


拡大してご覧になると 左上部の芝生がグルグルボケになっているのが判ります
やはり3群レンズですね





14
b0069128_10183747.jpg

文化住宅1F

帰り道です
文化住宅の1階です





15
b0069128_10202731.jpg

すんませんなぁ

家に帰って撮りました

わたし   「シッポ上げて歩けよ、枯葉なんかがいっぱい付くから」
ミミちゃん 「えらい すんませんなぁ」

ぐるぐるボケは 葉っぱや芝生などにだけ現れるのかなぁ
こんな場面では 出そうと思っても出ないのでありました





おまけ -1
b0069128_10275995.jpg

α7に付けて

スーパーロッコール5cm 1:2.8 を α7に付けたところです
なかなか恰好がよろしいです

ところで フォーカスリングの無限遠ストッパーって何のためにあるのでしょう
ライカが始めたから みんな真似をしたということでしょうか
わたしは 無いほうが良いと思いますけど





おまけ -2
b0069128_10305856.jpg

記念写真

ミノルタ35-II後期型(右)に スーパーロッコール5cmが付いております
ミノルタ35-IIB(左)には ソ連製のインダスター26M 5cmを付けています

見てくれは、全部クロームめっきの35-II(右)のほうが断然良いけれど
使い勝手は、ファインダー倍率のアップやレバー巻き上げなど 35-IIBのほうが上です




**********************************************************
 ■ 2016年5月12日
 ■ 1枚目、おまけ-1 & おまけ-2 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700

 ■ 2~15枚目 Chiyoko Super Rokkor 1:2.8 f=5cm on Sony α7
 ■ 絞り優先AE、絞り開放 F2.8

**********************************************************

コニカと一緒になったかと思ったら、写真業界から消えてしまったミノルタ
ミノルタのカメラもレンズも大好きです









-
トラックバックURL : http://nakajimaak.exblog.jp/tb/25791908
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by aitoyuuki32 at 2016-05-13 12:37
グルグルボケ
非点収差はラジアルとタンジェンシャルで大きく異なることによって出るらしいです
最近ソニーのセミナーに出ていろいろ情報を入力しております

ソニーにはミノルタの技術者がたくさんいて
Gレンズにはミノルタ時代からのボケを優先した設計をしているらしいです
一方、ツァイスブランドのレンズはボケは二の次でコントラスト優先にしているとのことでした
Commented by 想桜 at 2016-05-13 18:59 x
こんにちは。

バルサムの貼り直しにチャレンジした最初のレンズですので大変思い出深いレンズです。
前群はお察しの通り3枚貼り合わせです。
最近のレンズはよく分かりませんが、ミノルタを色々使ってみて、M39~初期AFまで描写や色のりに一本筋が通っているなぁ、と思うようになりました。かえすがえすミノルタ、コニカがカメラを作らなくなってしまったのが惜しいです。
Commented by nakajimaakira1948 at 2016-05-13 20:06
aitoyuuki さん、こんばんは!

ラジアルとかタンジェンシャルなどと仰られても
おつむが収差でいっぱいになって来たわたしには 判りませんよ (^^)
このスーパーロッコールのぐるぐるボケ、出るだけでうれしいのです。

60年以上昔に、よく3群で(ツァイスのゾナーやテッサーも変形3群ですねぇ)
こんな綺麗な画像が出せたと 感心するばかりです。

そうですねぇ、ニッコールやツァイスのコントラストや解像力を追及したレンズでは
2線ボケやあまりボケ味の良くないレンズも見られますね。

Commented by nakajimaakira1948 at 2016-05-13 20:22
想桜さん、こんばんは!

おぉ~、バルサム切れ手直しの1番バッターが このスーパーロッコール1:2.8 5cmだったんですか。
うまく貼れましたでしょうか。

多くの女性労働者のかたが 難しい3枚レンズの貼り合わせに従事していたのかと思うと
この3群5枚構成のスーパーロッコールが ますます愛しくなります。

写真業界からは撤退してしまった今でも
コニカミノルタは 光学事業をおこなっているようです。
小西六と千代田光学に、いやっ コニカとミノルタに幸あれと願うばかりです。

Commented by 想桜 at 2016-05-13 22:59 x
度々こんばんは。

3枚貼りはとても難しかったです。
トライアンドエラーを繰り返しました。
当時どのような工程で量産していたのか知りたいです。
温めた筒にレンズ、バルサム、レンズ、バルサム、レンズの順で積んでいき、多少圧力をかけた後に真空の窯に入れて真空接着&気泡を抜いたのかな?と推測しています。

そうですね、OEMでレンズは作っている様ですね。SONYがHEXANONとROKKORブランドを復活させてくれれば楽しくなります。ZEISSが怒るでしょうか(笑)
Commented by nakajimaakira1948 at 2016-05-14 08:34
想桜さん、おはようございます!

そうでしょうねぇ、レンズメーカーもエレメントのバルサム貼合わせの作業要領は
公表をしておりませんので どんな治具を使ってどのように貼合わせしていたのか判りませんものねぇ。

一度インターネットで、アマチュアのかたが 松脂を使ったバルサム貼合わせのやり方を紹介されていましたが
実際に工場では どのようにされているのか興味があります。

カールツァイス オーバーコッフェンでは、もうレンズを造らなくなったのでしょうか。
コニカミノルタも、カールツァイスみたいにレンズ設計は続けて
コニカミノルタのブランドで他社に造らせて HexanonやRokkorを売り出してもらいたいものですね。

Commented by sabunikon at 2016-05-14 11:12
おはようございます。
クローム、寸胴のロッコール、とてもカッコええです。
ウェットな写りもとても惹かれますです。
私はM-ロッコール40mmしか持ってませんがよく似た描写だなあと思いました。
スーパーロッコール1:2.8 5cmとM-ロッコール、周辺減光やしっとりした写りなど
よく似てるなあと思いました。
Commented by nakajimaakira1948 at 2016-05-14 11:43
sabunikon さん、こんにちは!

わはは、スーパーロッコール 1:2.8 f=5cm カッコええとおっしゃられて
レンズもわたしも喜んでおります ♪♪♪

でも Mロッコール40mmの描写とは 似ていないですよ。
Mロッコール40mmは、4群6枚のガウス対象型の設計で 絞り開放から画面4隅まで きっちり写るでしょ。
最近の標準レンズは 殆どがガウス型か変形ガウス型になりましたね。

でも スーパーロッコールf=5cm 1:2.8 のほうは3群5枚構成で
その写りは基本的に3枚玉の写りで、絞り開放では 画面の隅はみな流れたように写ります。
これが楽しみで手に入れました (^^)

もし似ているところがあるとすれば、中心部の鮮鋭さと 周辺光量の不足でしょうか。

名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by nakajimaakira1948 | 2016-05-13 10:41 | 50mmF2.8 SuperRokkor | Trackback | Comments(8)

気楽な写真のブログです。 どの写真も jpegで撮ってリタッチなしです。 写真はクリックで大きくなります。 リンクやコメントも ご自由になさってくださいね。


by Akira Nakajima
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30