ヘキサノン AR 50mmF1.4 試写
2017年 05月 18日
ヘキサノン AR 50mmF1.4 の 絞り開放での作例を見ますと
どれも中心部は鋭く 中心を外れるとミニチュア写真のようにボケて見えます
何故だろう
自分で試してみたくて AR 50mmF1.4の付いた Autoreflex T3 を手に入れました
1
オートリフレックスT3
1973年の コニカ オートリフレックスT3 です
試してみたかった ヘキサノンAR50mmF1.4が付いています
オートリフレックスT3は シャッター速度優先AE露出が出来ます
コニカFTAなどに比べて シャッターボタンのストロークはぐんと短くなり 格段に軽いシャッターフィーリングです
弱点もあり、セルフタイマーを逆押しする絞り込み操作は カメラが壊れているのではないかと思われるほどの固さです
AR50mmF1.4は 比較的新しいレンズで それまでのAR57mmF1.4に変わって登場しました
構成は 6群7枚のガウス型で、最短撮影距離は45cm、マゼンタ主体の単層膜コーティングです
わたしが手に入れたものは 1973年頃の中期型と思われ 絞りがF1.4~F16までです
後に F22まであるタイプも造られたそうです
それでは、ヘキサノンAR 50mmF1.4を ソニーα7に付けた 絞り開放写真に行きます
2
質屋の看板
画面中央にピントを合わせて撮りました
う~む、他の方の作例と同じような描写です
拡大して見ると 画面中央の質屋の看板あたりにピントが来ていますが
手前と奥はボケていて まるでミニチュア写真を見ているようでしょ
他の50mmF1.4で撮っても この距離ではこうはなりません
面白いです
四隅が黒くなっているのは、ミノルタの55mm用フードを使っているからケられているのです
3
長靴わんこ
玄関の長靴に入った わんこ達です
近づいて撮りますと、ボケの綺麗な 普通の50mmF1.4の写りです
4
夕焼け
2/3EV 露出を落としています
暗いから ミニチュア写真のような感じはありませんね
5
ミニチュア ミミちゃん
ミミちゃんの眼にだけピントが来て あとはボケています
そう思いません?
6
ぶた仮面
昭和37年 中学2年の図学工作で彫った ぶた仮面です
ケンコーの クローズアップフィルターNo.2を付けて撮りました
50mmF1.4にクローズアップフィルターとしては 普通の写りです
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Lydith 3.5/30
東独メイヤー光学(Meyer-Optik Görlitz)の リディス30mmF3.5 です
ピントは Lydithの文字を狙いました
8
視線
ミミちゃんは いつもこんな世界を見ているのだろうなぁ
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赤ん坊
今朝 ミミちゃんを連れて 服部緑地公園へ行きました
途中の小さな公園の、恐竜の赤ん坊とミミちゃんです
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落ち葉
水につかる落ち葉です
少し反射しています、PLフィルターが必要ですねぇ
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噴水
急に噴水が噴き出す音がします
驚いて逃げ出すミミちゃんです
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森の家
野外音楽堂近くの家です
ちょっと明る過ぎる写りです
2/3~1段 露出を落とせば良かったですねぇ
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ハスの池
これから ハスが咲くのかしら
それとも ハスは咲き終わったのかしら
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キジさん
桃太郎の肩にとまる キジさんです
開放でも ピントの合ったところは鋭い描写ですねぇ
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■ 2017年5月11日~18日
■ 1枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
■ 2 ~ 14枚目 Hexanon AR 50mmF1.4 on SONY α7
■ 絞り優先AE 絞り開放 F1.4
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何故 Hexanon AR 50mmF1.4は 絞り開放でミニチュア写真のような描写になるのでしょう
理由は 判りませんでした
でも 好きな写りであることは 判りました
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不思議でしょ。
2枚目ぐらいの写真では如実に
5枚目ぐらいの距離でも ミニチュア写真となります。
もっと近距離になると 普通の写りになるようです。
ちょっと絞ると ミニチュア写真は撮れなくなります。
なんででしょうねぇ。
はいっ、絞り開放でも 素直な描写が多いヘキサノンレンズの中で
シャープで柔らかく、開放ではミニチュア写真のような画像を造る特徴あるレンズです。
むかしのライツのガウス型のレンズも 絞り開放付近では ボケ味に特徴のある描写をしましたが
このヘキサノン50mmF1.4も 相当変わった描写をするレンズだと思います。
ヘキサノンは、レンズ単体を狙うと結構高いのですが レンズ付きボディは安いですねぇ。
部屋中が コニカの一眼レフであふれてきましたよ。
ブタ仮面は、前世紀末に死んだ母が 大事に取っておいてくれたもので実家で見つけました。
石膏の下面の墨を塗っていない部分に 日付が鉛筆で書かれておりました。
芸術的センスなんて感じられませんが 懐かしくて本棚の上に置いています。
他のARレンズ(1.7、1.8)にもこんなエフェクトがあるのかな…
はいっ、非常に面白いeffectです。
いいえ、これはヘキサノンAR50mmF1.4の 絞り開放のときにだけ見られるようで
他のAR52mmF1.8や AR50mmF1.7では 絞り開放でも見られない現象です。
このブログは、わんこ連れカメラ散歩が主で ときどき古カメラ・古レンズを紹介しております。
ときどき覗いてやってくださいね。
わたしはミノルタSR-1で育ったせいか MCロッコールPF58mmF1.4の開放の
線の細い繊細な写りが大好きです。
ヘキサノンAR では 次の3本がいづれも絞り開放から 度肝を抜く写りだと思います。
ヘキサノンAR 135mmF3.2
http://nakajimaak.exblog.jp/26120421/
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ヘキサノンAR 28mmF3.5
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ヘキサノンAR 52mmF1.8
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一度ご自分でお試しくださいね。