カテゴリ:60mmF2.8D AF Micro( 49 )

ヴェラ

2016年8月4日(木曜日)

暑いですねぇ

涼しくなるように 世界で一番シンプルな外観のカメラをお見せしましょう





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シンプル

ファインダー窓と 軍艦部のシャッターボタンしか見えません

機種名やメーカー名などのロゴもありません
まるで 試作品のようです





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モスグリーン

モスグリーンの革が渋いです
鏡胴の根元部分の革が黄色く変色していますねぇ





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キャップを外して

ねじ込み式のレンズキャップを外すと
Tessar 2.8/50 と書かれたレンズが見えてきました





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鏡胴のカバーを外すと

おぉ~、全貌が現れました
1954~55年に カールツァイス・イエナで造られた ヴェラです

ええっ、カールツァイス・イエナって テッサーを造った東独のレンズ屋さんで
カメラを造っていたのは カメラ屋さんのツァイス・イコンのほうじゃろう

いいえ、ヴェラは レンズ屋さんのカールツァイスが初めて造った35mmカメラなのです

ところで わたしのヴェラは後期型です



b0069128_1515548.jpg  初期型ヴェラ
 【写真はインターネットより】



初期型のヴェラは 鏡胴根元のリングが金属ローレットで 革貼りになっていません





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使い方

ヴェラの使い方で変わっているのは フィルムの巻き上げ方法です
鏡胴の根元のリングを、カメラ正面に向かって時計方向に約60°回転することによって
フィルムを巻き上げ 同時にシャッターをコックします

何回も何回も鏡胴の根元のリングを回転させた手との摩擦で
モスグリーンの革の色が落ちて 黄色く変色しているのです

使い方自体は 何もややこしいことはありません
レンズ鏡胴の前から、絞り・フォーカス・シャッタースピードの各リングです
距離計はなく シンプルに目測で距離を合わせます

ヴェラはその後、機種名が付いて距離計や露出計が付いたりして だんだん醜くなって行きます
後継機種が醜くなって行くカメラが多いですねぇ





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フード

1、2、3枚目で 鏡胴をカバーしていた盃状の筒を逆にねじ込むと
フードになります


このフードをねじ込むと、レンズ先端の絞りリングは固定されて回転しなくなります
1枚撮ったらフードを外して逆に取り付けてカバーとして使い
次の場所へ行って シャッター速度・絞りを決めてから またフードを付けて撮ったのでしょう

ヴェラが造られた当時は のんびりした時代だったし まだフィルム代が高かった時代でしたので
1枚ずつじっくり撮るのには 納得のいく仕様だと思われます





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裏面

裏面も非常にシンプルで 小さなファインダー接眼窓しかありません

右側の貼革から突き出しているのは フラッシュのシンクロ接点です





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底部

底部に、右からフィルムカウンター、スプロケット解除ボタン、底部取り外しリング
巻き戻しノブがあります

レンズキャップは いかにも失くしていまいそうですね






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裏蓋を外して

裏蓋は取り外し式です

パトローネは右側に入れるタイプです
フィルムガイドレールが斜線状なのと フィルム圧板が特殊な色をしていること以外は
特に変わったところはありません

ビハインド式シャッターですので 通常はガラスエレメントは見えず
シャッターの金属羽根が見えています





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機種名

機種名を ヴェラと書きましたが どこにも機種名は書かれていないです
わずか背面の右下に 写真のようにWERRAと押印があるのみです

ヴェラの最初の型は 1954年の鏡胴根元の巻き上げリングに革巻きが無いものですが
わたしの革巻きタイプも ヴェラと呼ばれ 1954~55年に造られたものです


ヴェラはイエナの近くを流れる川の名前であり また多くの美しいドイツ女性の名前でもあります


ヴェラは、製造時 日本には輸出されなかったらしいです
現在ではそのシンプルな外観から 我が国でも非常に人気のあるカメラになりましたね






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革ケース

ヴェラの革ケースです

60年以上まえの革ケースですので ひび割れも見られますがまだ使える状態です
写真左側の下手な工作の穴は 前のオーナーがフラッシュのシンクロ接点を出すために開けたものですね

鏡胴のカバー(フード)が付いており ヴェラには革ケースは不要とも思うのですが
むかしは カメラはピカピカに磨き上げた革ケースに入れて保護するのが常識だったのです


ヴェラ 仕様

型式:      1954年 カールツァイス・イエナ製 35mmレンズシャッターカメラ
レンズ:     カールツァイス・イエナ製 Tessar 50mmF2.8
         シアン・アンバー系単層膜コーティング
シャッター:   無銘 ビハインド式 B、1~1/250秒
ファインダー:  逆ガリレイ式 連動距離計なし
シンクロ接点:  あり 



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 ■ 2016年7月28日~8月4日
 ■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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安物カメラや安物レンズが好きなわたしですが
このヴェラは 綺麗な完動品ということで高かったのです
いまは ビールは飲めず 水を飲んで暮らしております









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by nakajimaakira1948 | 2016-08-04 15:56 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

ゴジラ

2016年7月28日(木曜日)

ちょっと 1日早いけれど
旬のものなので 話題が去らないうちにアップしておきます




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ゴジラ

昭和29年(1954年)11月3日(文化の日)に 公開された ゴジラです





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骨になっていく

海底で「オキシジェンなんとか」という化学薬品によって
肉が溶けて骨になっていく ゴジラの最後です

日本の特殊撮影技術の粋をこらして撮られています

撮影技術の無いわたしのミスで 走査線のようなものが出ていますが
元の映画では こんなものはありません





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東宝写真ニュース

なんと恐ろしい話でしょうか
東宝写真ニュースでも 大大的に取り上げられています





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なになに?

DVDを見終わって感動していると ミミちゃんがやってきました

わたし    「どやっ、恐ろしいやろぉ」
ミミちゃん  「なになに? ふむふむ」





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どこがおもろいねん

わたし    「どうやぁ?」
ミミちゃん  「こんなもん どこが おもろいねん」





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三兄弟

「ゴジラ」を買いに行った桃山台の本屋さんの前にいた 三兄弟です

真ん中の赤 「ええ本 買いはったねぇ」
わたし   「ニヤニヤ」
左の青   「カルピス飲んでやぁ」



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 ■ 2016年7月26~27日
 ■ 1~3枚目 AF Micro 60mmF2.8D on Nikon D700
 ■ 4~5枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
 ■  6枚目  AF Nikkor 18-55mm with FT-1 on Nikon V1

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「ゴジラ」の創刊号は DVDが付いて890円です ♪♪♪
次の号から 値段は2倍ぐらいに跳ね上がるので もう買いません

ミニチュアカーの本でも 列車模型シリーズでも 買ったのは創刊号だけで~す









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by nakajimaakira1948 | 2016-07-28 10:42 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

エングレイビング

2016年5月28日(土曜日)

カメラに刻印された文字が大好きです
英語では、Engraveされた文字が大好きと言うようです

辞書で調べるとEngraveは動詞で
(金属・石などに)文字・図案などを彫る という意味です
名詞は エングレイビングですね





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ミノルタ35-II

1955年からのミノルタ35-II です

大きく刻印された Minolta-35 ですが II型の文字はありません
ボディ正面に小さく刻印されているだけです

長年使われて黒塗料が取れたのか 手垢が入ってしまったのでしょうか





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キヤノンフレックス RP

1960年のキヤノンフレックス RP です

軍艦部のCanonflex の Canonの文字は 現在のキヤノンの字体ですね
ペンタ部のロゴマークは C A N O N となっていますが





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ミランダS

1959年の 日本最後のノブ巻き上げの35mm一眼レフです

Miranda S. Japan の文字が まるで手書きしたようで大好きです





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エディクサ リフレックス C

Edixa の Eの花文字、かっこええでしょ

エディクサ リフレックス C は 1958年に西ドイツで生まれております





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これは何でしょう

これは何でしょう
TOKOと書いてありますねぇ





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トプコンPRのキャップ

プラスティック製の トプコンPRのレンズキャップでした
写真では判りにくいと思って 鉛筆でなぞってみたのが5枚目です

トプコンPRは 1959年発売でした

TOKOとは 東京光学の愛称でした





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オリンパス ペンFT

ペンタプリズムのないペンFTですので ボディ前面に大きくエングレイブされています
このペンFTは 1966年生まれです

ほんとうは FTではなく、ペンFの金色の花文字の F
が欲しいです





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おむすびマーク

古いニコンに見られる おむすびマークです

「にほん」でなく「にっぽんこがく」になっておりますね





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TKC

おむすびマークとは プリズムの方向が逆ですね

1953年の 東興写真のウィンザー35のロゴマークです





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VITO Ⅱ

1950年製 フォクトレンダーのヴィトーⅡの軍艦部です

コシナが Voigtländerの商標権を得てからポピュラーになりましたね





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コニカⅡのレンズキャップ

わたしの初めての古カメラで
アルミ製自転車と交換した コニカⅡの ヘキサノン50mmF2.8のレンズキャップです

内側にフェルト生地が貼りつけてあり レンズには今でもヌルーっとはまります

コニカⅡは 1950年生まれです





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コンタレックス

これもエングレイビングというよりも 手書きしたイメージです

ペンタ部には 丸い露出計があるため こんなところにエングレイブしたのです

1959年生まれのコンタレックス、壊れる様子はまったく無く あと100年は使えそうです





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ローライフレックス 3.5A

オプトンテッサーのまわりに 誇り高く社名のフランケ & ハイデッカーが彫り込まれています

わたしのローライフレックスは 1951~52年頃の生まれです

ローライフレックス3.5Aが正式名ですが オートマットMXと呼ばれることも多いですし
日本国内だけですが ローライフレックス IV型と呼ばれたりもしています





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ゾルキー 4

フルシチョフ書記長も使っていた ゾルキー4型です

1956年から1973年まで 171万台あまり造られたそうで
コピーライカ型カメラの 製造数量世界チャンピオン機です

キリル文字で書いてあるので なかなかゾルキーとは読めんでしょ
おっ、距離計窓にホコリがいっぱい 巻き上げノブに手垢がいっぱいです





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最後はライカ

フィルムを入れにくい1950年からの ライカIIIf です

最近見たユーチューブで、シャッタースピードをT(タイム露出)にしてシャッター膜を開けて
へんな具合になって スプロケットギアにはまっていないフィルムを指で下げてやると良いと・・・

感光したフィルムで実際にやってみましたが これは簡単でええ方法ですねぇ
もし今度IIIfを使うときには これでいきます


ちょっと話しがそれましたが、だいぶ汚くなってきたライツのエングレイビングです
ウェッツラーで造っていたときが ライツの一番良かった時代でしょうね





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 ■ 2016年5月28日撮る
 ■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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by nakajimaakira1948 | 2016-05-28 12:10 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

ミノルタ セミP

2016年5月21日(土曜日)

ミノルタ、いやっ 千代田光学精工のカメラやレンズが大好きです

撤退してしまったから好きなのではありません
でも ミノルタがカメラやレンズ造りから撤退してしまってから
千代田光学精工時代のものを含めて ますます好きになっております

ここに写っている機材やアクセサリーは
まだミノルタが千代田光学精工株式会社を名乗っていた 1950年代のものです





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Minolta Semi P

1951年製の ミノルタ セミPです

千代田光学の系列会社だったコーナンのレンズシャッター Konan-Flicker に
後のペンタックスの旭光学が磨いた Chiyoko Promar 1:3.5 f=75mm をはめ込んだ
セミ判(4.5 x 6 cm)フォールディングカメラです





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ダイキャスティング

セミP は、ダイキャスティングでボディの骨格が造られています
たしか フォールディングカメラでは 日本初だったと思いますが それゆえ非常に小型で軽量にできています

これなら 冬のオーバーならポケットに入りますねぇ

仕様
発売:       1951年 千代田光学
型式:       ブローニー120フィルム 4.5 x 6 cm 使用 フォールディングカメラ
シャッター:    Konan-Flicker B、1/2 - 1/200秒
レンズ:      Chiyoko Promar SII 1:3.5 f=75mm(3群3枚構成)
フォーカス:    前玉回転
コーティング:   シアン系単層膜コーティング
絞り:       f3.5 - f22
距離計:      なし(別売で単独距離計あり)
セルフコッキング: なし
シンクロ接点:   あり(旧型)
寸法・重量     127(幅)x 95(高さ)x 107(奥行)x 45mm(たたんだ時) 460g
定価:       13,600円





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フード

レンズ先端に押し込むフード です
薄い金属製リングに2箇所切り込みを入れ 押し込むときにリングが拡がる精巧なものです

フィルター径は28mm程度ですが ネジにはめ込むのではなく外周にはめ込むので
この当時の、例えばウィンザー35の Color Sygmar 50mmF3.5レンズなんかにも ピッタリ合います





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Minolta V2

1958年の ミノルタ V2 です

このカメラは レンズシャッター機でありながら
シャッターの最高速度は 1/2000秒なんですよ

ただし 1/2000秒を使う場合は 絞りをF8以上に絞っておく必要があります
同様に 1/1000秒を使う場合は 絞りをF4以上に

結局、どの絞りでも使えるのは シャッタースピード1/500秒からということです

1/2000秒と 1/1000秒では、シャッター羽根が 絞り開放の位置まで開かずに途中で閉まることで
シャッター羽根の往復運動を短くして 高速シャッター速度を生み出しているのです

シチズンと共同開発したオプティパーHSというレンズシャッターでしたが
1958年当時は 高速シャッターが切れるということで 話題になったそうです

レンズは ロッコールPF 45mmF2 という大口径レンズが付いていましたが
ミノルタご自慢の 2層膜コーティングのアクロマティックコーティングには まだなっておりません





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ミノルタ35 IIB と スーパーロッコール

前回紹介しました スーパーロッコール 1:2.8 f=5cm を
ミノルタ35の最終型、1959年の ミノルタ35 IIB に付けています


こうしてスーパーロッコール 1:2.8 f=5cm を見ますと
鏡胴は口径こそ違いますが ライツのズマリット5cmF1.5の雰囲気ですねぇ

フィルターは 懐かしいワルツ(Walz)の 40.5mm径のY2を付けています



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 ■ 2016年5月11~21日 撮る
 ■   1枚目  FE28-70mm on Sony α7
 ■ 2~5枚目  AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700

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親父に初めて買ってもらった一眼レフが ミノルタSR-1(2代目)
父方の伯父さんの遺品が ミノルタ ハイマティック 7S
親父の遺品がAFの ミノルタ MAC-Auto クォーツデート
どれも なんとか動きます

こいつらが元気なうちは わたしも頑張ります









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by nakajimaakira1948 | 2016-05-21 13:26 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(0)

うつらうつら

2016年3月31日(木曜日)

暖かくなってきましたねぇ

ミミちゃんも 良く居眠っています




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うつらうつら

「春眠暁を覚えず」は「朝が来たのが判らず寝ている」ようすだと思いますが
ミミちゃんは、ちゃんと朝ご飯を貰ってウンチも出してから うつらうつらしています

■ 2016年3月22日9時21分
■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700
■ Speedlight ON





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キヤノンフレックスR姉妹

1960年のキヤノンフレックスRP (左)
1962年のキヤノンフレックスRM (右)

1959年5月発売のキヤノン初の一眼レフ キヤノンフレックスでしたが全然売れず
廉価版(R型のポピュラーレ=Populaire)で RP を
メーター(Meter)内蔵で RM(R型のMeter付き)を
出しました

やっぱり売れませんでしたぁ

C A N O N の文字が いまのコーポレート化されたCanonの文字でなく
一字一字 間をあけて のんびりしておりますねぇ

■ 2016年3月29日
■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700





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あぶないよ

おとうちゃん 電線に停まったらあぶないよ

むかしイラクの現場で
イラク人のおっさんが電気を取りに高圧鉄塔によじ登って 感電して落ちて死んでしまったよ

■ 2016年3月26日
■ AF Nikkor 70-300mm VR on Nikon D80











by nakajimaakira1948 | 2016-03-31 09:09 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

ウィンザー35

2016年3月18日(金曜日)

これは まだ小学校の低学年だったとき ・・・






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これは何でしょう

Windsorとエンボスされていますねぇ





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ウィンザー

そうです、ウィンザーです
ロンドン西部のウィンザー城か ウィンザー王家からとった名前でしょう


小学校2年生のときに おばあちゃんに買ってもらった東郷堂製のホビックスJRというおもちゃカメラを
自慢そうに 遠足でも運動会でも どこへでも持って行っていたのです
ところが 同級生の医者の息子が持っていた 絞りとシャッタースピードが変えられるカメラを見て
『欲しい 欲しい 欲しい』と思ったのが このウィンザー35だったのです


東興写真株式会社というメーカーが、1953年頃にコニカI型やII型に負けないで値段は半額以下を目指して作った
35mmレンズシャッターカメラで、その特徴は等倍ファインダーで連動距離計が付いていることでしょう

ブライトフレームが無くどこまでが写るのかは判らないけれど
赤色補色鏡を使った二重像合致式の等倍ファインダーは
ちょっと青みがかったファインダー像と 赤みがかった二重像の動きも大きく非常に合わせやすいものです


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 ウィンザーの広告

 1953年頃の広告です

 【写真はインターネットより】



ウィンザーは 軍艦部の小変更が多くて VELEXというシャッターも最速速度が1/200秒のものと1/300秒のものがあります

わたしのウィンザーの軍艦部は、この広告のものと同じで 最初期のものと思われますが良く判りません





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向かって左側面より

レンズボードというかエプロンの四隅が 少し凹んだデザインになっております

これが わたしが小学生のときなのに 今でも憶えているウィンザー35の特徴だったのです
つぎのウィンザーでは この凹みはなくなってしまいました





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向かって右側面より

仕様を書いてみました

発売:        昭和28年(1953年)4月
形式:        35mmレンズシャッター 二重像合致式距離計連動カメラ
ファインダー:    等倍 赤色補色鏡使用 ブライトフレームなし
レンズ:       TKC. C. Color Sygmar 50mm 1:3.5 (3群4枚構成)フィルター径32mm
シャッター:     VELEX B. 1秒-1/200秒 セルフタイマー付き
シャッターレバー:  鏡胴部のレバーによる 別途シャッターレリーズ穴付き
セルフコッキング:  無し チャージレバーによる ただし背面に巻き上げ解除ボタンあり
フィルムカウンター: 手動セット 逆算式
シンクロ接点:    あり ただしM・Xの切り替えは無し
巻き上げ巻き戻し:  ノブ式
スプロケット解除:  底面のノブを回転し引き出すことにより解除
重量:        約775g
価格:        13,500円 ケース1,000円





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レンズ

T.K.C.(東興写真の略号)C. Color Sygmar 50mm 1:3.5 の3群4枚構成が付いています
最短撮影距離は3ft(約90㎝)です
コーティングは この時代の日本製レンズ特有の薄いシアン系のものです

絞り羽根は9枚と多く ほぼ円形を保って絞られて行きます

このレンズ、レンズエレメントの材料はニコンの日本光学製のものを使っているとのことです


レンズは どこが設計してどこで磨いたんでしょう
シャッターのVELEX(B, 1-1/200秒)も どこのシャッターでしょうねぇ

この時代は、大メーカーでないと レンズやシャッターなどは造れなかったのです





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上面より

レンズ部 上から
シャッターチャージレバー(下げてチャージ)
絞り表示リング(指標を直接回転させて合わす)、シンクロ接点が左側に見えています

軍艦部 右から
巻き上げノブ、その下にフィルムカウンター、アクセサリーシュー
ファインダーを越えたところに 巻き戻しノブと いたってシンプルです


シャッターレバーが見えておりませんが、
鏡胴の下部分にあり 左手の人差し指で押し込むようになっております

Windsor と TKC(東興)の 刻印が誇らしげです
Windsorとしか刻印してないけれど ウィンザー35という名称です





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巻き上げ解除ボタン

フィルムカウンターの下の 裏面のボタンはフィルム巻き上げを解除するボタンです

上の写真は、解除ボタンを押して巻き上げることが出来る状態です

巻き上げノブは、1枚分巻き上げると 自動でストップします
このとき 裏面の巻き上げ解除ボタンが飛び出て来ます
このボタンを押すと また巻き上げができるようになります


これは 1948年のコニカI型で採用された巻き上げ解除ボタンで
セルフコッキングに(巻き上げとシャッターチャージが連動)なっていないカメラでは
1枚のフィルム画面で何回もシャッターを押したり
逆にシャッターを押さないでフィルムを巻き上げたりしてしまいますので
「巻き上げることが出来ない」= 「シャッターは切ったが まだ巻き上げていない」
という状態が直ぐに判るようにしたのです

ただし この方式ではシャッターを切っていないのに巻き上げることは防止できますが
同一画面で何回もシャッターを切ってしまうことは防止できません





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刻印

TKCの刻印です
プリズムと凸レンズの組み合わせの中に TKCと描かれています

誇らしげではありますが 昔のニコンのマークと似ておりますねぇ

PAT. 2610217は 何の特許でしょう
案外コニカI型の 巻き上げ解除ボタンの特許かも知れませんね





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裏蓋を開けて

フィルムを巻き上げる銀色のスプロケットギアーが目立ちます
このスプロケットギアーの回転から フィルムの巻き上げ完了を感知して
巻き上げ解除ボタンを飛び出させて巻き上げをストップさせます

フィルムを入れないとスプロケットギアーは回転しませんので
巻き上げ解除ボタンも作動せず 巻き上げノブは何回でも回転します

フィルム圧板は なんと鏡面仕上げです
このウィンザーの次の機種から 鏡面仕上げは黒く塗られたそうです

フィルム室の塗りは いわゆる結晶塗り(ハンマートーン)で高級感があります





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革ケース

古いながら 立派な革ケースです

ウィンザーには 吊環(ネックストラップのためのアイレット)がありません
外に連れ出すときには この革ケースが必須になります





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ウィンザーを眺めながら

このウィンザーを眺めながら考えました

・革ケースの古さ具合から このウィンザーはだいぶ使い込まれている
・前オーナーは オークションにジャンク品で出品したが 立派な完動品であることを知らなかったのでしょう
 前オーナーは 巻き上げノブが何回でも回るし きっと壊れていると思ったのでしょう
・ウィンザーを長らく使った人は 前オーナーではなくもっと古い人だったのでしょう
 たとえば 親父さんとか お爺さんとか または赤の他人だったとか


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 ■ 2016年3月16日 撮る
 ■ AF 28-105mm on Nikon D700
 ■ AF Micro 60mm F2.8 on Nikon D700

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むかし 小学校の同級生が持っていて 欲しくてたまらなかったウィンザーを
ヤフーオークションで1000円で入手しました
ウィンザーを触っていると 忘れていたむかしのことを思い出し感無量です

大事にしたいと思います




【追記】2016年4月23日

アローカメラさんのホームページで ウィンザー35の使用説明書の写真などを入手しました



             カラーシグマーレンズ -1
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            カラーシグマーレンズ -2
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            カメラ使用説明書 ABC 表紙
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                  使用説明書 A
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使用説明書 B
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使用説明書 C
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 以下を修正しました

・機種名 ウィンザーを ウィンザー35に修正
・発売年 1954年を 1953年に修正
・仕様  その他 4枚目の仕様に追記をしています


 ますます ウィンザーが好きになりました ♪♪♪












by nakajimaakira1948 | 2016-03-18 08:44 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(6)

パールI RS型

2016年2月18日(木曜日)

1950年10月に発売されたセミ判(6 x 4.5cm)の パールI-RS型を紹介します。

パールは、明治42年(1909年)六櫻社時代の「パール手提暗函3号」から連綿として続いた
日本最古のカメラメーカー 小西六写真工業製のカメラ名の「真珠」です。

レンズは 職業写真家も腰を抜かした銘玉 ヘキサー75mmF4.5が付いております。
シャッターは 1949年1月発売されたパールI型のデュラックス(T,B, 1-1/100秒)に変わって
自社製コニラピッド(B, 1-1/500秒)付きにグレードアップされています。

距離計は、パールI型と同じく非連動の二重像合致式が内蔵されています。

それでは 真珠カメラの各部を見てみましょう。





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外観

ブローニー判(6cm x 6cm)の横幅を25%短くして6cm x 4.5cmとしたセミ判のフォーマットで
縦横比は、日本判(ニコン判)の32mm x 24mm判や 現在のフォーサーズ判と同じ4:3です
ブローニー12枚撮りフィルムで 16枚撮りとなります

外観は、ブローニーフィルムを使う割に小型で可愛いです
蛇腹式のフォールディング(折り畳み)カメラで、通常のシャッターボタンの位置にあるボタンを押すと
前蓋が開いてレンズが飛び出します
このようなカメラをスプリングカメラと呼びますが
これはスプリングを使っているからではなく ドイツ語のスプリンゲン(ポンと飛び出す)から来ています

開閉する前蓋の根元にあるボタンがシャッターボタンなのですが
この写真では写っていません
写真の構えで撮ると横位置構図が撮れますが 左手の親指でシャッターボタンを押すことになります
縦位置構図の写真を撮るときは 左手の人差し指でシャッターボタンが押せます

レンズのヘキサー75mmF4.5を見てください
65年以上昔のレンズとはとても思えない美しさです
シアン系主体のコーティングを透して シャッター羽根がきれいに見えております

前のオーナーは レンズは一度も磨かなかったようです
拭き傷は全くありません
これは全く正しい態度だと思います
カメラ本体は大分使われたあとがあるのに ヘキサー75mmF4.5は新品のようですもの





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上面より

写真の軍艦部の向かって左より
アクセサリーシュー、その前のボタンが前蓋開き用ボタン、Pearlの文字の右が 非連動距離計ダイアル

レンズ部の前から
ローレットのリングがシャッター速度リング、シンクロソケット、距離(フォーカス)リング、蛇腹

前蓋の根元付近にあるのが シャッターボタンです

なんでこんな所にシャッターボタンがあるのかと思われるでしょう
カメラ本体からレンズが出たり入ったりする折り畳み式カメラでは ボディとレンズとの距離が大きく変わるため
カメラの軍艦部にシャッターボタンを置いたのでは レンズとの連結が難しいからです
前蓋はレンズが飛び出してからは固定されるので 前蓋にシャッターボタンを置き
それを押すと 簡単なテコの組み合わせでレンズ鏡胴にあるシャッターレバーを跳ね上げる構造にしています





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前蓋を閉じた状態

前蓋を閉じた状態では 非常に薄くなります
横幅・高さ・厚さは 119 x 100 x 45mm です
前蓋を開いてレンズを出すと 厚さが93mmになります

左側の前蓋についているのがシャッターボタンで、軍艦部にあるのは 前蓋を開けるボタンです

前蓋の中央に見えるのは ボディを縦に置いたときに前に倒れないようにするレバーです





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非連動距離計

パールI-RS型の特徴である 非連動距離計の使い方について説明します

1. ファインダーを覗きながら 被写体までの距離を二重像合致距離計で合わせます
2. 二重像の合致はレンズの距離リングを回すのではなく、写真のPearlの文字の下の距離計ダイアルを回します
3. 二重像が合致したら 距離計ダイアルが何フィートを示しているかを読み取ります
4. 読み取ったフィート数と同じ数値まで レンズの距離リングを回しセットます

非連動距離計は 単体距離計を使って距離を合わせるのと同じ要領です
非連動距離計ダイアルの距離目盛と レンズの距離リングの目盛りが全く同じ表示なので
単体距離計を使うよりも少し合わせやすいという感じです

なぜ連動距離計を設置しなかったのかという疑問に対する答えとしては
シャッターボタンが前蓋にあるのと同じ理由です
折り畳み式カメラでは ボディとレンズとの距離が大きく変わるので ボディの距離計とレンズを連動するのが難しかったのです


前蓋の根元にあるシャッターボタンが見えています
写真は横位置構図の状態で 左手の親指でシャッターボタンを押します





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シャッターボタン

このボディを横にした構えだと縦位置構図になり シャッターボタンは左手の人差し指で押せます
パールI-RS型では 左手でのシャッター操作は避けられないようです


蛇腹の上下の「たすき」の第一関節部分を同時にボディ側に押し込むと 「たすき」が折れてレンズ部をボディに収納できます
このとき ピントリングは無限遠位置にしておかないと「たすき」は押せません





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ヘキサー75mm 1:4.5

小西六ご自慢の ヘキサー75mm 1:4.5 です
このヘキサー75mm1:4.5 は、小西六になる前の戦前の六櫻社時代のセミパール1938年から
連綿として続いている銘レンズです


ヘキサーの「サー」と伸ばすのは 3群4枚構成のテッサー型レンズの名称です
ヘキサノンの名前は ガウス対象型やその他の構成枚数の多いレンズに使っています


富士写真機でも、フジナーは3群4枚のテッサー型で フジノンはそれ以上の構成枚数のレンズです
どうもドイツのシュナイダー社の、テッサー型のクセナーが3群4枚で
クセノンがそれ以上の構成枚数だったところから来ているようですねぇ





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コニラピッド-S

これも小西六写真工業ご自慢の自社製レンズシャッター、コニラピッド-Sです
B, 1, 2, 5, 10, 25, 50, 100, 250, 500 のシャッタースピードを誇るレンズシャッターです
シンクロ接点は コダック式のFタイプが付いています


ローレットリングの下部のレバーが シャッターのチャージレバーです
上に持ち上げてセットします

折り畳み式カメラではセルフコッキング(フィルム巻き上げとシャッターチャージの連動)は 難しかったので採用されていません
フィルムの巻き上げとは関係なく、何回でもチャージ出来て何回でもシャッターが切れます





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フィルム巻き上げ

フィルムの巻き上げは 裏蓋の赤窓を開いて ボディ下部のキーを起こして
フィルム裏紙の番号を見ながら巻き上げます

パールI-RS型には フィルムカウンターはありません
赤窓を通して見るフィルム裏紙のナンバーが フィルムカウンターの役目をするからです

ブローニーフィルムですから 巻き戻しは不要です





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ヘリコイド

ピント合わせは、前玉回転ではなく ヘリコイド(らせんネジ)による直進式です

ヘリコイド部分は むき出しになっています
これなら わたしでも簡単にグリスを塗り替えれますが ほこりや砂などが入りやすそうですね





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裏蓋を開けて

裏蓋を開けたところです
定石通りの構造で 特に変わった部分はありません

フィルムを入れるときには 左側の巻取りスプールを右に移します

左側のヒンジのところ等が錆びて赤錆が出てきております
あとでメンソレータムを塗って外気と遮断しておきましょう





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Made in Occupied Japan

ボディ左側の貼革にひっそりと Made in Occupied Japan と刻印されています

第二次世界大戦後、1945~52年の7年間 日本はアメリカの占領下にありました
そうちの1947~52年の5年間、輸出品にはMade in Occupied Japan と記すことが義務付けられました

パールI-RS型は、1950~51年に造られましたので ちょうどこの期間にあたるのです
ううむ、このパールI-RSは輸出品だったのか


ちなみに、わたしの高千穂光学のオリンパスクローム6 IIIAも1950年製ですが
国内用だったのか Made in Occupied Japan は 刻印されていません



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 ■ 2016年2月15日撮影
 ■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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小西六のパールI-RS型、ちょっと使いにくいところは 左手でシャッターを押すところでしょうか

前蓋の開閉のヒンジを右側にもって行けば 右手でシャッターを押すことが出来たのにと思います
しかし そうすることでヘキサー75mmF4.5のシャッターチャージ機構も左右逆の構造にする必要があるので
小西六は ご自慢のヘキサーに手をくわえるぐらいなら 左手シャッターボタンを選んだのでしょうね


ミノルタを吸収して生き残りを図ったコニカも フィルム・カメラ業界から撤退してしまいましたねぇ
時代の習性とは言え ほんとうに惜しいメーカーを無くしたものです











by nakajimaakira1948 | 2016-02-18 10:17 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

ミノルタ35 IIB ゲット

2015年8月21日(金曜日)

いひひ




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いひひ

1958年の千代田光学製のライカスクリュー型(バルナック型)の最終機 ミノルタ35 IIBを手に入れました ♪♪♪

1958年当時「ミノルタ」はカメラのブランド名であり 会社名はまだ千代田光学だったのです
ミノルタが会社名になったのは1962年からです





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正面

なんでそんなに喜んでいるのかという質問ですか?
それは ミノルタ35の最後を飾る57年もむかしの銘機が 新品同様で手に入ったからです

クロームメッキの美しさをご覧ください


「名機」と書かずに 「銘機」と書いた理由は
 名機: 仕様などが立派で 非常に優れた機械
 銘機: 人々の記憶に残るような機械





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右ななめ前より

2軸回転式シャッター速度リング、1/500秒までのシャッター速度、ブライトフレームの無いファインダーなど
仕様は 自慢できるものではありません





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左ななめ前より

1958年というと、キヤノンVIとか ニコンSPなんかがもう発売されていて
それらのスペックは バルナック型ライカのⅢfをはるかに超えていたという人がおられるでしょう
それは その通りなんです

しかし 日本製の35mm距離計連動型カメラのデザインは
キヤノンがバルナック型ライカに似せたデザインで ニコンはどう見てもコンタックスの真似としか思えないデザインでした

そんななかで 千代田光学のミノルタ35は 1948年(昭和23年)2月のI型発売以降
一貫してライカやコンタックスとは異なる 独自のデザインを押し通してきたのでした

やはり真似されるのは気分の良いものではありませんので
1972年に ライツは日本の技術提携の相手に ミノルタを選んだのではないでしょうか
たとえばミノルタはフォーカルプレーンシャッターに ライツとは異なる4軸シャッターを使用して独自路線を歩んでおりました

ライツとミノルタは技術提携の翌年の1973年に ライカCLとライツミノルタCLを世に出します





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閑話休題:1949年の広告

1949年の雑誌アルスカメラの広告です

1948年(昭和23年)に発売された 初代のミノルタ35です
この当時は 単に ミノルタ35と呼ばれています


後年になって海外では次のように紹介されています

ミノルタ35は 1947年から1958年まで造られ 9タイプのバリエーションがある
ミノルタ35-I型は A型からD型まで絶え間ない発展が見られたが それを各型について述べるのは難しい
それは 各型のモデル名がボディに記されていなかったためである
言わば、仕様変更は切れ目のないシリアル番号を通じて 「ソフト」に紹介されていたのである
ミノルタ35-E型から モデル番号がカメラに刻印されるようになった

【写真はインターネット camera wiki-org より】





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底面

底面はシンプルです
三脚止めネジ穴と 大型ノブの裏ブタ開閉装置だけです





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裏ブタを開けて

なにも珍しいものはありません
使った形跡がほとんどありませんね





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フィルムカウンター

上面に戻ります

右から 巻き上げレバー、A/R切り替えレバー、シャッターボタン、シャッター速度ダイアル
アクセサリーシュー、巻き戻しノブ
いたって普通のならびですが 一箇所だけ???と思われるところがあります

それは フィルムカウンターです
目盛りが40枚まであるでしょ

そうなんです、これは初代ミノルタ35から連綿と続いた日本判フィルムフォーマットの名残りなんです
24x32mmの日本判から 24x33.5mm それから24x34.5mmになって、やっとIIBで ライカ判の24x36mmになったのです

でも ミノルタ35 IIBになって初めて 24x36mmのライカ判になったんだから 36枚の目盛りにしても良かったのにぃ





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ライカ IIIf と

ライカ IIIf と並べて記念撮影です

背はミノルタ35 IIBが高いけれど 横幅はライカ IIIfより短く見えます
クロームめっきの美しさは いい勝負といったところです





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干渉

これまでミノルタ35 IIBの美しいところばかりを撮ってきましたが 弱点を書きます

ミノルタ35で ボディマウント内の遮光板にレンズの最後尾が干渉して 交換レンズを最後までねじ込めないという問題は
ミノルタ35IIBでは解消されておりましたが まだレンズ交換の問題は残っていました


古いライツ製レンズや日本製レンズなどで 距離リングに無限遠ストッパーがあるレンズや
古いロシア製レンズなどで 距離リングを回転しやすくするレバーが付いているレンズでは
レンズ交換時に セルフタイマーレバーや低速シャッターダイアルと干渉するものがあるのです

セルフタイマーレバーとの干渉は、セルフタイマーレバーをオン側に倒して交換すると干渉は避けられます

写真は、ライツのズミタール50mmF2をねじ込んでいるところですが
無限遠ストッパーがマウント面から離れた位置(写真の上側)にあり 干渉は問題ありません

ところが、ライツのズマロン35mmF3.5はコンパクトですので 無限遠ストッパーがマウント面近くにあり
セルフタイマーレバーの盛り上がり(赤三角)と干渉しますので セルフタイマーレバーを左側に倒してねじ込みました



対象となるレンズを ミノルタ35 IIBに付けて検証してみました
結果は以下のとおりでした

ライツ製ズマロン35mmF3.5 : セルフタイマーレバーと干渉、レバーON位置で干渉なし
ライツ製ズミタール50mmF2 : 干渉なし
キヤノン製キヤノン50mmF1.8 : 干渉なし
コシナ製カラースコパー 35mmF2.5 : 干渉なし
ロシア製ジュピター-8 50mmF2 : 低速シャッターダイアルの目盛り部と干渉、使用できない
ロシア製インダスタール-26M 50mmF2.8 : 干渉なし





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いろんなレンズを試してみる

ズミタール50mmF2を ねじ込んだところです
ズマロン35mmF3.5に比べて 無限遠ストッパーが手前(レンズ前玉側)にあり 干渉は問題なしでした

左側のジュピター8 50mmF2は、レンズの距離リングレバーが ミノルタ35 IIBの低速シャッター速度ダイアルの土手に干渉して
残念ながらねじ込めませんでした





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シャッターボタンの受け皿

もうひとつ使いにくいところがあります
盃(さかずき)状の シャッターボタンの受け皿の径が小さ過ぎるのです

シャッターは シャッターボタンのストロークの最後のほうでリリースしますので
受け皿の径が小さいと どうしても人差し指を立ててシャッターボタンを押し下げることになり
これではスムースなレリーズが出来ません





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ミノルタ スカイ

昭和32年(1957年)試作だけで終わった悲運のレンジファインダーカメラ
ミノルタ スカイです

その仕様は
ミノルタ独自のバヨネットマウント、スーパーロッコール50mmF1.4付き
一軸不回転式無段階変速 布幕フォーカルプレーンシャッター B, 1~1/1000秒 
採光式ブライトフレーム入り、パララックス自動補正の等倍ファインダー
と、ライカM3に勝るとも劣らないものとなっていたのです

昭和33年(1958年)アサヒカメラ7月号にミノルタ スカイの写真を発表しました
しかし1955年にミランダT型が発売され、もうこれからは一眼レフの時代だということで発売はされませんでした

同年10月、千代田光学は初の一眼レフミノルタSR-2を発売し アサヒペンタックスと共に日本の一眼レフの代表選手となって行くのです

コシナ製カラースコパー35mmF2.5を付けたミノルタ35 IIBに、後輩になるはずだったミノルタ スカイを見せてあげました



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 ■ 2015年8月19~20日 撮影
 ■ Micro Nikkor 60mmF2.8D mounted on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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こんなに綺麗なミノルタ35 IIBは珍しいのか camera-wiki.org に紹介されましたよ
http://camera-wiki.org/wiki/Minolta_35#Minolta_35_Model_IIB











by nakajimaakira1948 | 2015-08-21 11:34 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

ヤフーオークションで

2015年6月3日(水曜)

わたしは 1950~60年代の全金属製のカメラが大好きです
1970年代になりますと プラスティックを多用したカメラがだんだん増えてきて魅力はイマイチですねぇ

ところで この2ヶ月ほどで 6台の古カメラが増えてしまいました
ヤフーオークションで せり落としたのです




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コニカFTA

これは このブログで紹介済みの1968年のコニカFTAです
ヘキサノン52mmF1.8、フィルター、純正キャップ、革ケースが付いて1,000円でした

家に届いた品物は ほこりだらけでしたが 中性洗剤を含んだ布で拭くと新品同様になりました

前のオーナーは 露出計の回転スイッチが動かないので壊れたと思われたのでしょう
でも回転スイッチは潤滑油をさすと改善できて シャッター優先オート露出も働き完動品となりました
ということは 水銀電池も生きていたのです

ヘキサノン52mmF1.8は フィルター付きだったためか新品同様で拭き傷もありませんでした
その写りは、ソニーα7やニコンD700に付けて ヘキサノン52mmF1.8ヘキサノンARをニコンにで紹介したように素晴らしいものでした

4月14日のことでありました
これで ヤフーオークションに味をしめて





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ヘキサノン50mmF1.7とコニカAcom-1

ヤフーオークションに味をしめたわたしは 二匹めのドジョウを狙って
4月24日に ヘキサノン50mmF1.7の付いたコニカAcom-1を また1.000円でゲットしたのです

オーナーの説明に コニカAcom-1は 「ときどきしかシャッターが下りない」とあったので
もともとヘキサノン50mmF1.7が狙いのわたしは 本体の壊れているのは気にしておりませんでした

届いた品物は よくこれだけホコリまみれにしたなぁと感心するほどホコリがかかっておりました
それと肝心のヘキサノン50mmF1.7も 前玉に拭き傷が付いていて中玉には少しカビが発生しております

それでも ヘキサノン50mmF1.7をオキシドールと無水エタノールで拭きますと 上の写真程度になりました
ソニーα7に付けて試写してみますと 綺麗に写りました

ボディのAcom-1は、前オーナーの説明どおり ときどきミラーが降りてこなくなります
1978年製のAcom-1の軍艦部はプラスティック製で愛着の涌かない顔付きをしておりますし まあええでしょう





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ヤシカペンタ J-5

この1964年のヤシカペンタ J-5は ボディだけのをゲットしました、やはり1,000円です
このボディもホコリまみれでしたが 中性洗剤で拭くと綺麗になりました

シャッター、セルフタイマーは完動ですが 露出計は動きません
まあまあ綺麗なボデイですが ファインダーに黒いゴミがデカデカとあります

レンズは手持ちのM42から 富岡光学製オートヤシノンDX 50mmF1.4を付けています






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アイレス35 III

えへへ、かっこええでしょ
1955年製の アイレス35 III です

これも このブログで紹介済みですので詳しくは書きません
とにかく、デザインが良くて レンズのHコーラル45mmF2も美しいです

これは1,100円でしたが オークションの競争相手は1,050円で降りたようでした


寝る前にウイスキーを舐めながら 2~3回 アイレス35 IIIの空シャッターを切っております





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トプコン ユニレックス

なんと美しいのでしょう
1969年のレンズシャッター一眼レフ、トプコン ユニレックスです

銀色鏡胴の東京光学のレンズ UVトプコール50mmF2が付いています
わたしは全金属カメラ・フェチでありますが 銀色鏡胴レンズ・フェチでもあり UVトプコール・フェチでもあります

完動品ということで競争相手も多かったのですが なんとか落とせました
さすが高かっただけに ボディもレンズも綺麗です

数年まえに自作した UVトプコール→M42マウントアダプターを使ってソニーα7に付けて
コムギで試写してやろうと思っていたのに 数日してコムギは死んでしまいました

コムギの思い出のカメラになりそうです





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マミヤシックス KII型

1956年製の マミヤシックス KII型です
6x6判と 6x4.5判兼用のフォールディングカメラです

マミヤシックスは 1/500秒まである高級型タイプには
オリムパスのズイコー75mmF3.5が付いているのですが
1950年代のズイコー(瑞光)75mmレンズは 殆どのレンズが白内障になるのです
この白内障はオキシドールでは治らず 再研磨する必要があります

このマミヤシックス KII型は、1/300秒までのコパルMXシャッター付きですが
レンズはズイコーではなく マミヤの傘下になるまえの世田谷光機のセコールS(3群4枚構成)が付いています

写真のように、世田谷光機のセコールSは製造後60年経ってもクッキリ澄み切っております
やはり写真はレンズですもんねぇ

コムギが死んで しばらく止めていたヤフーオークションですが また始めてしまったのです
セコールS付きのマミヤシックス KII型でしたが 2,050円でわたしのものとなりました



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 ■ 2015年4月14日~5月26日
 ■ AF Micro 60mmF2.8D mounted on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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by nakajimaakira1948 | 2015-06-03 15:31 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(6)

アイレス35-III

2015年4月29日(水曜日)

みなさん、アイレスってご存知でしょうか。

このサイトを訪れるみなさんの中では
純さん(HNは jikomannteさん)が お父さんから貰って はじめて使ったカメラとして
知っておられるかもしれませんね。

そうなんです、1960年(昭和35年)に倒産してしまった アイレス写真機製作所のことです。




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アイレス35-III

おお~、やって来ました
ヤフーオークションで1,000円だったのに 誰も応札するひともなく
わたしひとりが応札してゲットしたものです

前のオーナーが送付する直前に拭き掃除をしてくれたようで
1955年(昭和30年)製の アイレス35-III はピカピカでした

「シャッターは作動します、それ以外はわかりません」 という説明と
不鮮明な写真が付いていただけですが わたしは飛びついたのでありました

Aires 35-III の 刻印が誇らしげであります





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正面から

アイレス35-IIIを正面から見てみます
左から 距離計窓、ブライトフレーム明かりとり、ファインダーと3つの窓が並びます

クロームめっきに輝く H Coral 4.5cmF2 のレンズ
いまのデジタルカメラでは 考えられない美しいデザインだと思います





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斜め左前方より

う~む、美しいですねぇ

1955年製ですので シャッターは少し粘っておりますし、貼り皮は割れているところもありましたが
シャッターは何回もシャッターを切るうちに 快調に作動するようになりました





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斜め右前方より

おおきな巻上げレバー、銀色に輝く H コーラルレンズです
Hは 6枚構成を示し、コーラルは英語でサンゴを意味します
サンゴのレンズ、なんという美しい命名でしょう





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H CORAL 1:2 4.5cm

サンゴのレンズ、H コーラル45mmF2です
コーティングは、アンバー系と薄いシアン系の単層膜コーティングが施されています

特筆すべきは、レンジファインダーでありながら 最短撮影距離が50cmと短いことです
補色系の2重像はちょっと薄い感じですが くっきりしたブライトフレームが美しいファインダーです

当時の最高級レンズシャッターの SEIKOSHA(セイコーシャ=精工舎)-MX との組み合わせです





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フラッシュ切り替え

セイコー舎製 MXシャッターのフラッシュ切り替えレバーです
M級フラッシュ、FP級フラッシュ、ストロボの切り替えができます





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シャッター速度リングと絞りリング

クローム鏡胴の シャッター速度リングと絞りリングです
どちらも 目盛り数字の刻印が固定で ローレットを刻んだリングを回して合わせます





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シャッターボタン と 巻き上げレバー

軽くて ストロークの短いシャッターボタンです
大型の特異なデザインの巻上げレバーです

その間には 自動復元のフィルムカウンターが見えます

肩の部分は 金型屋さん泣かせの複雑な面をみせております





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巻き上げレバーの遊び

ここまで巻き上げレバーを引き出して これから巻き上げるところです
レバーの遊びを大きくとって いつも親指を入れておけるように設計されています





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軍艦部

軍艦部を見てみます

右から 巻き上げレバー、シャッターボタン、フィルムカウンター、アクセサリーシュー、巻き戻しノブと続き
一番左端に フィルムメモが付いております

こうして見ると 巻き上げレバーの巨大さが良くわかると思います





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裏面

ファインダー接眼窓しかなく すっきりしていますね





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裏蓋を開いて

裏蓋を開いて フィルム室を覗きます
定石どおりの構造ですが 写真右側のフィルムガイドローラーが珍しいですね





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裏蓋

裏蓋のフィルム圧板のスリットが珍しいですね
左側のフィルムガイドローラーとで 摩擦力を減らそうと考えていたようです





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どこから撮っても

このカメラ、どこから撮っても どんな角度から撮っても美しいです





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もう一度 正面から

最後に もう一度 正面から





16 アイレス写真機製作所の歴史

以前、ヤルーフレックスという35mm判二眼レフを紹介したことがありましたが
アイレス写真機製作所は ヤルーフレックスを作ったヤルー光学が名前を変えた会社でした

ここで ヤルーフレックスやアイレスカメラの設計者 三橋剛 氏を紹介いたします

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 三橋 剛 氏:
       早稲田大学理工学部卒
       戦争中 陸軍兵技中尉、レンズの脈理、研磨の研究を行い、日本光学の監督官をした経歴より
       のちの「アイレスフレックス」で日本光学よりニッコールレンズの供給を受ける
       戦後 岡田光学に就職、岡田社長より金谷氏を紹介される
 
 ヤルー光学:
       昭和22年(1947年) 金谷氏 & 三橋剛氏が 新橋田村町と虎ノ門の間でヤルー光学を起こす
       昭和23年(1948年) 高田馬場へ引越し
       昭和24年(1949年) ヤルーフレックス発表、ヤルーとは朝鮮語で鴨緑江のこと 金谷氏の故郷を偲んだ命名でした

 アイレス写真機製作所: 
       昭和25年(1950年)社名をアイレス写真機製作所に変更する アイレスとはスペイン語で空気のこと
       昭和26年(1951年)01月 アイレスフレックス発表
       昭和30年(1955年)10月 アイレス35 III 発売
       昭和35年(1960年)工場火災、生産不能から07月に倒産する


三橋剛氏の写真は、元アサヒカメラ編集長の白井達男 著 「幻のカメラを追って」 朝日ソノラマ社刊の
ヤルーフレックスの記事中の写真を複写したものです



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 ■ 2015年4月28日撮影
 ■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700

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60年まえのアイレス35-III を 綺麗な状態で入手できて喜んでいます ♪♪♪
うれしい うれしい (^^)











by nakajimaakira1948 | 2015-04-29 14:59 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)