HOBIX JUNIOR の こと

2021年9月18日(土曜日)


HOBIX JUNIOR を おばぁちゃんに買ってもらったのは
大阪市立曽根崎小学校の 二年生のときでした

今から65年むかしの 1956年(昭和31年)ことでした

母方のおばぁちゃんは 京都は四条河原町下る船頭町の花屋旅館の娘として生まれました
おばぁちゃんと阪急電車に乗って 四条河原町まで行ったのは うっすら憶えています

しかし ホビックス ジュニアは どこで買ってもらったのか
カメラ屋さんで買ったのか それとも おもちゃ屋さんだったのか 全く記憶にありません

憶えているのは、おばぁちゃんが店員さんに千円札を一枚渡して おつりはなかったことだけでした
おお~、高級品を買ってもらった

ちなみに わたしの小遣いは 1日5円でした


この ホビックス ジュニアは、めちゃくちゃ大事にしていたのですが
姪(兄の長女)が まだヨチヨチ歩きのときに、義姉と一緒に わたしの家に遊びに来て
ホビックス ジュニアを 珍しそうに触っていたので 姪に渡してしまったのでした

ずっと後年になって、姪に「あのカメラは?」と聞くと「汚いから捨てたよ」と言います


そんな ホビックス ジュニアが ヤフーオークションで出品されました
そして 今日、届いたのです





1
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HOBIX JUNIOR

おお~、懐かしい

ホビックス ジュニア です

高級品を思わせる あの茶色の革ケースも付いています




2
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届きましたぁ

順を追って ホビックス ジュニアを 見て行きましょう

黒猫ヤマトで送られて来ました
う~む、軽いです


角のストレートを舐めながら 今か今かと待っていました





3
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かっこええ

やはり ホビックス ジュニア です
かっこええです

革ケースも かっこええです






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貼り皮が剥がれてる

う~ん、貼り皮だと思っていた 黒い塗装が剥がれています
べつに剥がれていても ええもんね

シャッターは B と I(インスタント)共に作動しました

大事に使われたのでしょう、レンズは綺麗です



ホビックス ジュニアの仕様は 次のとおりです

概要:      1955年 東郷堂製 ボルタ判 トイカメラ
正式名称:    HOBIX JUNIOR
画面サイズ:   28mm x 28mm
レンズ:     無銘 SM単玉(シングルメニスカス)1枚構成
焦点距離:    不明(ファインダー視野からみて 70mm ぐらいか)
明るさ:     不明
絞り:      無し、絞りF8程度のリング固定装着
コーティング:  アンバー系(薄だいだい色)と シアン系(薄青色)の 単層膜コーティング
ファインダー:  ガリレオ素通し(明るいです)
距離合わせ機構: 無し(固定焦点)
シャッター速度: B & I(約1/60秒程度)
シャッター構造: エバーセット式 ロータリーシャッター
シンクロ:    ドイツプラグ型
フィルム巻き上げ:ノブ
巻き上げ機構:  裏蓋の赤窓による
大きさ:     99(幅) x 68(高さ) x 43(厚さ)
重量:      実測 190g
価格:      1,000円(革ケースを含む)


レンズの名称は、カメラと同じ HOBIX JUNIOR と 書かれているのみです
無銘のレンズというのは ホビックス ジュニアが初めてです

操作は シャッタースピードを「I」に 設定して シャッターボタンを押し下げるだけです
エバーセットなので 何の操作も必要なく シャッターは何回でも切れます
固定焦点ですので ピント合わせも不要なのです

ASA100で、絞りF8 シャッター速度1/60秒というと EV12に相当しますので
晴天の屋外では 露出オーバーで、曇天ぐらいでちょうどよい露出になりますねぇ





5
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レンズまわり

レンズの中に 絞りのようなリングが見えるでしょ
でもこれは 絞りではなく 固定リングなのです

ホビックス ジュニアは 絞りの調節は出来ないのです

レンズ鏡胴には、ローレットを刻んだリングが ひとつありますが
飾りであり 回転しません

写真上方の切り替えピンは シャッター速度の BとIの切り替えピンです
写真下方のプラグは ドイツ式のシンクロターミナルです





6
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軍幹部

軍幹部は 非常にシンプルです

右から
巻き上げノブ
アクセサリーシュー
シャッターボタン

左側のノブは 飾りです





7
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裏蓋部

赤窓には感光防止用の板がスライドされるようになっています

ファインダー覗き窓は カメラ中央にあり、非常に明るいです
ただし どこまでが写る範囲なのかは 全然わかりません





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底部

底部には、三脚穴以外 操作できるものは何もありません

赤窓での巻き上げなので スプロケットギアーはなく スプロケット解除ボタンもありません

おっと、もともとボルタ判フィルムは 巻き戻しは不要でしたね






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フィルム室

左側のノッチを引き上げると 裏蓋が開きます

スプロケットギアがないので スッキリしています
ブリキ板にクロームメッキを施した フィルム圧板が目立ちます





10
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革ケースに入れて

もう一度 革ケースに入れます

とても 革ケースが付いて 1,000円とは思えません
そう言えば ホビックス ジュニアには ネックストラップを付けるアイレットがありません
外へ持ち出すには この革ケースが必需品だったのです


遠足や運動会、いつも 革ケースに入れたホビックス ジュニアで撮っていた
幼なかった自分を思い出そうとしましたが・・・

人にあげるような写真は 1枚も撮れた記憶はありません






11
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ボルタ判フィルム

ボルタ判フィルムの値段を調べてみました

わたしは「みのりフィルム」の12枚撮りを使っていました

1967年のカメラ総合カタログからの抜粋ですが
愛光商会の ライトパン モノクロ 12枚撮りで60円/1本でした

安いようでも 一日5円の小遣いのわたしには 高かったのです
撮ったあとは DPEでまたお金が要るので 遠足のまえには 駄菓子屋さんへは寄らずに
家に直行した記憶があります

【スキャナーで撮りました】


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 ■ 2021年9月18日 撮る
 ■ AF Micro Nikkor 60mm F2.8D on Nikon D700
 ■ 絞り優先AE、すべて絞り F16 Speedlight ON

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姪に ホビックス ジュニアを渡したのは 1980年頃ですので
実に 40年ぶりの再会でありました

うれしい~
いまから、ピカールで ホビックス ジュニアをピカピカにしようと思っています


ホビックス ジュニアを買ってくれた おばぁちゃんは 1984年8月31日に天国に行きました
この日は わたしの女房が息子を生んだ日で、同じ豊中市立病院に入院していたのでした


天国の おばぁちゃん、ホビックス ジュニアが 帰って来たよ
東郷堂よ、安くてタフなカメラを造ってくれて ありがとう
滋賀の奈美さん、すばらしいカメラを ありがとうございました







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# by nakajimaakira1948 | 2021-09-18 16:07 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

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