トリオターで とりよったー
2011年 02月 05日
東独カールツァイス・イエナの トリオター 1:4 13,5cmをご存じでしょうか。
ピカピカ光る真鍮製の重い鏡胴に、名前のとおり3枚のレンズが 6か所のTコーティングを美しく反射させています。
以前から欲しかった 程度の良いトリオターのエキザクタマウントを手に入れ さっそく試し撮りです。
写真は撮った順番に並べております。
1
Triotar 1:4 13.5cm + G1
これがトリオター135mm F4 です
ああコレかと思われるかたも多いかと思います
ピカピカのクロームメッキ、細身ですがずっしり重い真鍮製の鏡胴、妖しいTコーテイングが外観の特徴でしょうか
Tコーティングというのは、現代のマルチコーティングのT*(ティー・スター)コーティングとは異なり
むかしのツァイス・イエナの 青味のある単層膜コーティングです
トリオター 1:4 13,5cm の生産時期は良く知らんのですが
外観やコーティングからみて 1950~60年代だろうと思っています
【2012年6月25日追記】
トリオター 1:4 13,5cm が カールツァイスから発売されたのは なんと1940年(昭和15年)でした
この当時は まだプラクティカ(=M42)マウントの一眼レフは開発されていなかったので
トリオター13,5cmのマウントは 唯一の一眼レフであった エキザクタ用だったのでした
1952年に 同じカールツァイスから 3群4枚構成のゾナー135mmF4が発売されましたが
トリオターは それからも長らく市場にあったようです
写真工業出版社 2006年刊 「こだわりのレンズ選び Part 2」の 「135mmレンズの知識」より
【2013年7月19日追記】
このトリオター 1:4 13,5cmF4のシリアル番号は 3368323です
カールツァイスのシリアル番号と製造年の表を新しく入手しましたので製造年を調べてみました
まず戦後の1945年から カールツァイスは3百万台を採用して
1949~1952年には320~347万台ですので この時代の中間あたり1950年か1951年製ということになります
戦後のトリオター135mmは ピカピカの真鋳製鏡胴から 光沢の無いアルミ製鏡胴になりましたが
戦後しばらくは ずっしり重たい(実測でジャスト500gでした)真鋳鏡胴で造り続けられていたのですね
2
カバさん
135mmF4の割に ファインダー像はクッキリ見えます
それでMFアシストなしで撮ったら カバさんの目にピントが合っておりません
F4開放で
3
お月さん
ううむ、これはいかんと MFアシストでお月さんの表面を撮りました
うそです
照明灯と天井の仕上げを撮ってみました
つまらんもん撮るなっ m(_ _;)m
F4開放
4
トリさんのおうち
G1に付けますと 35mm換算で270mmになりますので 適当な被写体が少ないです
これは 朝もやのかかる桃山公園です
ぶるぶる震えるトリさんのおうちを 時間かけて撮ってますと
ピカピカの鏡胴が珍しいのでしょうか カメラ好きな人が集まってきました
1枚撮って そそくさと退散です
F4開放
5
フィレンツェ
はい、イタリアはフィレンツェに着きました
うそです コスモスクェア駅から撮っています、きょうはWTCビルにある歯医者さんで定期健診です
会社は昼からです
F5.6で
6
AGWCの飾り
アートグレイス・ウェディングコースト入り口の飾りです
撮るときはファインダー像が揺れまくりますが 撮ったあとはブレはありませんね
F5.6で
7
ライブの車
近くで良く撮る古い車です
この車を 離れたところから撮るのは初めてです
F5.6 で
8
AGWC と クレーン
ATCビルのほうへ渡る陸橋の途中から撮っています
AGWCと うしろのカンガルークレーンとは 2Kmぐらい離れています
と言うより クレーンは向かい側の島にあるのです
さすが換算270mmです
F5.6 で
9
さんふらわあ あいぼり
ATCビルの裏の海です
この日も 「あこがれ」はおりませんでした
青空が灰空に変わってきました
F5.6 で
10
銅製のダクト
これは何でしょう
船の甲板でよく見かけるような
「ご飯できたで~」と コックさんの声を 甲板で働く人々に届けるためのものでしょうか
船内の空気を入れ替えるダクトの出口でしょうか
F5.6 で
11
はな
えへへ、ピントがくるっているようです
さあ、いやだけど歯医者さんへ行こう
F5.6 で
12
夜店
昼から仕事して 帰るときのものです
今日もライブがあり 夜店が出ております
だいぶ手ブレしておりますね
F4 開放で
13
ひょうたん?
いつもこの階段を上がってコスモスクェア駅のほうへ行くのですが
何か良く判らんものが写っていました
ひょうたん? おしり? 何かなぁ~
こんど良く見てみます
F4 開放で
14.
阪急バス
桃山台のバスロータリーに座って バスを待っています
暗いから ピカピカのレンズを出しても見るひとはおりません
F4 開放で
15
トリオター と バレックス
トリオター 1:4 13,5cmを 同時代のエキザクタ バレックス IIa に付けてみました
やはり よく似合っております
16
曲がり
フロリダからやって来た 綺麗なトリオターですが、フィルター枠が曲がっています (涙)
前のオーナーいわく
『 このトリオター13,5cmは 25年前に亡くなった最愛のおじぃちゃんのものでした。
彼はこのトリオターが大好きで いつも使ったあと大事にしまっていました。 綺麗な状態を100%保証します 』 と
だけど梱包が薄い段ボール箱だけで、プチプチで巻いたり 紙を詰めたりしないで送ってきたため
どこかでゴツンと当たって 曲がってしまったものでしょう
まぁ、レンズと鏡胴は非常に美しいので 彼のおじぃちゃんの取扱いの良かったのはうなずけます (^^)
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■ 2011年2月4日撮影
■ 1、15、16枚目 Micro Nikkor 60mm F2.8D on Nikon D700
■ 2 ~ 14枚目 Carl Zeiss Jena Triotar 1:4 13,5cm on Lumix G1
■ 絞り 開放F4 & F5.6
■ ISO オート & 800
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これだけ綺麗だったのに、荷物の中で凹んだのが残念です。
これ、一度安く出ていました。ちょっとレンズが細長いしー、と迷っているうちに
姿を消してしまいました。
シリアルからすると、50年代の気がします。ゾナー135mmとも入れ替わりでしょうし。
はじめまして。top-blueと申します。
いつも大変楽しく見させていただいております。
このレンズの存在は知っていましたが、なかなかきれいで面白いですね。
デジタル一眼のデビュー新参者ですが、
撮影の感性と切り口を参考にさせてください。
それとコメントも。
あっ、大阪は東三国に2年ほどおりました。
懐かしいです。
ブログをリンクさせいただきますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
はいっ、このところ古いエキザクタマウントの白鏡胴に凝っております。
はじめはフィルター枠が凹んでいたのでガックリきましたが、φ42mmのフィルターは持っていないし
レンズはガラスも鏡胴も綺麗でしたので立ち直りましたぁ (^^)
トリオター135㎜は ほんとうに細いですね。でも真鍮鏡胴は重く400gぐらいあります。
大柄なトプコンのREスーパーに付けると アンバランスで笑えます。
C.Z イエナのシリアルナンバーは あまりあてになりませんね。
番号なしレンズや、桁がひとつ少ないレンズもあったりしますので。
いつも見ていただいて ありがとうございます。
ここは、気楽な わんこ連れカメラ散歩が主で、ときどき古カメラや古レンズを紹介しております。
おぉ~、トリオター135㎜をご存じでしたか。
単層膜コーティング時代のレンズですので 光の具合ではハレっぽく写りますが
順光では良い色合いを出していると思います。
写歴はもう50年を越えましたが ヘタクソは変わりません (^^)
ときどき見てやってください。
東三国は、いま幕張にいる兄貴が結婚したとき住んでおりました。
リンクありがとうございます、わたしもリンクを頂きます。
エキザクタ バレックスIIaについているのがカッコいいです。
フォーサーズは二倍換算なので270mmになるんですね。
最近は高倍率ズームで270mmというのもありますが、
数字を聞くだけで超望遠レンズと思ってしまいます。
実際には手持ちの琢磨135mm、F3.5は、
軽くて扱いやすい200mmになるのですけれども♪
バレックスに付けたトリオター、カッコええですか (^^)
このトリオター135mmも 名前のとおり3群3枚構成で 人気があるようで 人気はありません。
ミラーレスのソニーのNEXなら APS-Cフォーマットですので
トリオターを付けても 202.5mmになるのですけど
別途購入のアイレベルファインダーを付けると不細工になり 手を出しておりません。
ここは、ペンタさんがフルサイズのミラーレスを開発してくれるのを待つしかありませんね。
むかしのレンズはみなMFです。
ボディ内臓手ブレ防止は ソニー、オリムパス、ペンタさんしか造っておらず
ソニー、オリムパスは もう小さいフォーマットのミラーレスを造ってしまって
これから大きなフォーマットのカメラを造るのは大変でしょうからね (^^)
えへへ、そうですね 270mmと言えば300mm寸前ですね
むかしは 300mm というと 鳥さんを撮ること以外には考えられませんでしたね。
わたしも換算300mmは持て余して なんともヘタクソ写真ばっかりです。
せめて1.5倍におさまるカメラで撮りたいのですが (^^)
しかし、このカメラ(エキザクタ バレックスIIaって知りませんけど..)との組み合わせはかっこええですね。
しかし、11.のおねぃさんが気になります。
きっと、ピントがくるってないのもあるんですよね~
そうなんです、1枚目 ちっちゃなG1に付けても細いでしょ。
ほんとに海賊の望遠鏡の雰囲気ですね (^^)
15枚目は、エキザクタ バレックスIIaの花文字です。
エキザクタの中でも 一番美しいのではないかと思っております。
それに付けたら トリオター135mmがもっとカッコ良くみえますね。
11枚目、時間をかけてMFアシストを使って右側の「はな」にピントを合わせました。
バックは 「さんふらわあ」で撮ろうと思ったらおねぃさんが来ましたので
少しカメラを振ってパチリです。
おねぃさんにピントの写真はありません。
G1にMFレンズでは 動かないものでもピント合わせに10秒ぐらいかかります。
動くものは 撮れませ~ん、しくしく
今のレンズ的な写りの時もあって不思議ですね。
タクマーもこんな感じのレンズなので、懐かしいなぁ。と思いながら
写真を見ました。
でも、このカメラを普通に持って歩く勇気がありません^^;
ムチウチ、軽くて良かったですねぇ。
無理はされずに。
5、7、9、11枚目なんかを見ていますと シャープな感じがしますね。
ブルブル震えるファインダーで撮りますので
PCで大きく見るまで うまく撮れているか良く判らないですね。
でもコーティングの加減で どれも少しハレっぽく見えます。
琢磨の望遠は、135mmと200mmを持っておりますが スーパーマルチコーテッドですので
K100Dで撮ったら もっとクッキリ写ってしまいます。
> でも、このカメラを普通に持って歩く勇気がありません^^;
わたしも然りです、撮ったあとはすぐカバンにしまいいこみました (^^)
年代が合うと見た感じもぴったりですね。
かっこいいと思いますが目立ちますね。(笑)
それにしてもレンズをちゃんと梱包しないとは
信じられませんね。
タイプミス教えてくださってありがとうございました。
文章を訂正しているうちに消えてしまったようです。
えへへ、トリオター135mmは バレックスに付けたときが一番美しいように思えます。
梱包がプアー、外国では良くあることだとあきらめましたよ。
べつに トリオターを使うのに不自由はしませんし。
朝起きたら 豊中は雪が積もっております (^^)
何年ぶりでしょうか。
これから服部緑地の日本民家集落へ行ってみようと思います。