ルートヴィッヒ Meritar 50mmF2.9 で
2014年 09月 20日
1950年に イハゲーからエクサが発売されたときの標準レンズのひとつが
この エルンスト ルートヴィッヒの Meritar 50mmF2.9 です
以前に マイクロフォーサーズの Lumix G1に付けて撮ったことがあります
そのとき(メリター50mmF2.9)の印象は 3群3枚構成でも良く写るなぁと感じたのです
ソニーのα7でのオリジナル画角では どんな写りになるのでしょうか
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Meritar 50mmF2.9
Ernst Ludwig の メリター 50mmF2.9 とは こんなレンズです
精巧なアルミ鏡胴に包まれた 3群3枚構成の95g、小さな可愛いレンズです
1950年代の東ドイツ特有の シアン系の美しいコーティングが6面全部に施されています
絞り羽根は5枚で クリックストップ無しのプリセット絞りが付いています
このメリターの弱点は 最短撮影距離が80cmと長いことなんですが
メイヤー(Meyer-Optik Görlitz)の3群3枚構成の ドミプラン50mmF2.8も 最短撮影距離は75cmで
当時の3枚玉のレンズは最短撮影距離が長かったのですねぇ
■ 2014年9月19日 ■ AF Micro 60mmF2.8D on Nikon D700
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エクサに付いたメリター
きれいなエクサに付いているのが メリター50mmF2.9です
この時代の人々は メリターのような3群3枚構成のレンズを付けて
左右逆像のウエストレベルファインダーで 露出計も無しでしたが
素晴らしい写真を撮っていたのです
写真は EXAKTA ORG より借用しております
なお EXAKTA ORG のサイトは
このブログの下のほうの 「古カメラ・古レンズのサイト」から覗けます
それでは メリターで撮った写真に行きます
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ベランダより
どうでしょう
昨日撮った写真です
絞り開放で撮った曇り空の遠景写真です
現代の標準レンズと比べますと 大幅にコントラストが不足していますねぇ
でも 歪曲収差は ほとんど見られません
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動物会議
最短撮影距離付近で撮りました
動物たちに見られているミランダ オートメックスII は シャープに写っています
しかし 動物たちにはベールが1枚かかっているようですね
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ぐちゃぐちゃ
最短撮影距離80cmでは テーブルフォトが撮れません
トプコンの一番薄い中間リングのNo.1を付けて 本棚の上のぐちゃぐちゃを撮ってみました
絞りは開放F2.9のままです
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ケープタウンの灰皿
中間リングのNo.1を付けると 20cmぐらいまで寄れるようになりました
これが20cmぐらいの最短撮影距離付近です
この明るい絵の灰皿は 南アで働いていたときにケープタウンで買ったものです
たしか 5ランド(当時100円)だったです
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MF やで~
MFのレンズはええなぁ
AFのレンズみたいに測距の光線が出ませんので
コムギもイヤがりませ~ん
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■ 2014年9月19日撮る
■ Erunst Rudwig Meritar 50mmF2.9 on Sony α7
■ 絞り優先AE 絞りF2.9開放
■ 5、6、7枚目は Topcon中間リングNo.1併用
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おまけ -1
服部緑地のコムギ
いつも散歩に行っていた服部霊園が 「わんこ連れ入場禁止」になってしまいました
ウンチの始末をしない飼い主が多いためとか
それで ひさしぶりの服部緑地のコムギです
古レンズの写真と比べますと ピントの精度が違いますね
う~ん、AFは楽ですねぇ
■ 2014年9月7日 ■ FE 28-70mm on Sony α7
おまけ -2
重いミミちゃん
アイスクリームを食べていると、音で判るのか匂いがするのか ミミちゃんが寄ってきます
ミミちゃん 「あっ、ええなぁ~ ほしいなぁ~」
わたし 「あかん、あんたコムギより重たいやないか」
■ 2014年9月10日 ■ FE 28-70mm on Sony α7
また魅力的なレンズを引っ張り出してきましたね~!
私の知らないのばっかりでnakajimaさんの箪笥にはいったい何本入っているのでしょう?(笑)
柔らかい描写でポートレートなんかによさそうですね。
薄いベールがかかったかんじはおば様の皺対策に絶好です。
7rでジャスピンのときはフォトショップでぼかして焼いたりしてます。(笑)
こむぎちゃんとミミちゃん、あいかわらず可愛いです~!(^^)
えへへ、メリターは 手持ちのレンズで5指に入る古いレンズです。
コントラストは低いですけど 歪曲のないおだやかな写りが気に入っております。
フィルター径が36mmぐらいなので トイレットペーパーの丸芯を切って使っています。
このフィルターを使いませんと 薄いベールのフレアーが出ます。
女性のポートレートはこのレンズに限らず撮りたいのですけれど 相手が ・・・ (涙)
それでいつも わんこポートレートです。
わたしはプリントするときも レタッチはしません、Jpegで撮ったままです。
えへへ、部屋の隅で寝ていても 包装を破る音で判るのか
アイスクリームや6Pチーズを食べようとすると いつの間にかそばに来ます。
コムギも小さい頃には 「ちょっと ちょうだい」と そばに来ました。
わんこの耳や鼻は 人間より100万倍も良いそうですよ (^^)
3枚目、古色蒼然たる色合いですね。
イエk、決して貶しているのではなく褒め言葉ですので(笑)
ワンちゃんたち、ついに公園から締め出しですか?
フンの始末ができないようなヤツは、犬飼うなと言いたいですよね。
ミミちゃん、コムギちゃんより重くなったんですかぁ?
辛いけれど、食べ過ぎに注意してあげないといけませんね。
ええ、そうなんです。
試しに、3枚目の写真をレタッチソフトの自動カラー調整をかけてみますと
彩度ちゅうかコントラストが滅茶苦茶上がって 同じ写真とは思えないようになりました。
美しいコーティングが施されているのに、なぜこんなにコントラストを落とした写真ができるのか判りません。
この技術を 「きれいに撮れすぎる」現代のレンズに応用してみたいものです (^^)
はいっ、服部霊園といって大きなお墓なんですが きれいな池もあって
コムギもミミちゃんも大好きなところだったんですが ・・・
息子のオムツは変えられなかったわたしでも わんこのウンチは持ち帰るのに。
義務を果たさずに 権利だけを主張する考え方が はびこって来ているのでしょうか。
ええ、コムギがだいぶ痩せたこともあるのですが 体重が逆転しました。
このあいだまで、コムギのおっぱいを捜して あとを付けまわしていたのにぃ。
味わい深いレンズですね。
私は低コントラストのレンズが好きなので、このレンズの様な描写が堪りません。
この時代のレンズはフードは必携ですよね。「逆光でもないんだけどな・・・」という場面でもベールがどこからともなく現れる(笑)
α7購入しました。R無しです。現在ライカM型のヘリコイド付きアダプターを鋭意選定中です。品質か繰り出し量か・・・難しい選定です(笑)
はいっ、昔の3枚玉は なぜかと思うほど彩度の低い古色蒼然とした色が出ますねぇ。
わたしもこんな色相が大好きですよ。
高い金属製のフードも良いですが トイレットペーパーで作ったフードで十分です。
でもフードを付けていても 明るいものと暗いものがあるシーンでは
明るい被写体自身がフレアーの原因となってしまうようです (涙)
α7は高いようですが、同じような機能のデジタル一眼レフにあっては
昔のレンズがそのままの画角で使える小型軽量のカメラとして
ひときわ目立っているように思います。