アイレス35-III

2015年4月29日(水曜日)

みなさん、アイレスってご存知でしょうか。

このサイトを訪れるみなさんの中では
純さん(HNは jikomannteさん)が お父さんから貰って はじめて使ったカメラとして
知っておられるかもしれませんね。

そうなんです、1960年(昭和35年)に倒産してしまった アイレス写真機製作所のことです。




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アイレス35-III

おお~、やって来ました
ヤフーオークションで1,000円だったのに 誰も応札するひともなく
わたしひとりが応札してゲットしたものです

前のオーナーが送付する直前に拭き掃除をしてくれたようで
1955年(昭和30年)製の アイレス35-III はピカピカでした

「シャッターは作動します、それ以外はわかりません」 という説明と
不鮮明な写真が付いていただけですが わたしは飛びついたのでありました

Aires 35-III の 刻印が誇らしげであります





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正面から

アイレス35-IIIを正面から見てみます
左から 距離計窓、ブライトフレーム明かりとり、ファインダーと3つの窓が並びます

クロームめっきに輝く H Coral 4.5cmF2 のレンズ
いまのデジタルカメラでは 考えられない美しいデザインだと思います





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斜め左前方より

う~む、美しいですねぇ

1955年製ですので シャッターは少し粘っておりますし、貼り皮は割れているところもありましたが
シャッターは何回もシャッターを切るうちに 快調に作動するようになりました





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斜め右前方より

おおきな巻上げレバー、銀色に輝く H コーラルレンズです
Hは 6枚構成を示し、コーラルは英語でサンゴを意味します
サンゴのレンズ、なんという美しい命名でしょう





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H CORAL 1:2 4.5cm

サンゴのレンズ、H コーラル45mmF2です
コーティングは、アンバー系と薄いシアン系の単層膜コーティングが施されています

特筆すべきは、レンジファインダーでありながら 最短撮影距離が50cmと短いことです
補色系の2重像はちょっと薄い感じですが くっきりしたブライトフレームが美しいファインダーです

当時の最高級レンズシャッターの SEIKOSHA(セイコーシャ=精工舎)-MX との組み合わせです





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フラッシュ切り替え

セイコー舎製 MXシャッターのフラッシュ切り替えレバーです
M級フラッシュ、FP級フラッシュ、ストロボの切り替えができます





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シャッター速度リングと絞りリング

クローム鏡胴の シャッター速度リングと絞りリングです
どちらも 目盛り数字の刻印が固定で ローレットを刻んだリングを回して合わせます





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シャッターボタン と 巻き上げレバー

軽くて ストロークの短いシャッターボタンです
大型の特異なデザインの巻上げレバーです

その間には 自動復元のフィルムカウンターが見えます

肩の部分は 金型屋さん泣かせの複雑な面をみせております





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巻き上げレバーの遊び

ここまで巻き上げレバーを引き出して これから巻き上げるところです
レバーの遊びを大きくとって いつも親指を入れておけるように設計されています





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軍艦部

軍艦部を見てみます

右から 巻き上げレバー、シャッターボタン、フィルムカウンター、アクセサリーシュー、巻き戻しノブと続き
一番左端に フィルムメモが付いております

こうして見ると 巻き上げレバーの巨大さが良くわかると思います





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裏面

ファインダー接眼窓しかなく すっきりしていますね





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裏蓋を開いて

裏蓋を開いて フィルム室を覗きます
定石どおりの構造ですが 写真右側のフィルムガイドローラーが珍しいですね





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裏蓋

裏蓋のフィルム圧板のスリットが珍しいですね
左側のフィルムガイドローラーとで 摩擦力を減らそうと考えていたようです





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どこから撮っても

このカメラ、どこから撮っても どんな角度から撮っても美しいです





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もう一度 正面から

最後に もう一度 正面から





16 アイレス写真機製作所の歴史

以前、ヤルーフレックスという35mm判二眼レフを紹介したことがありましたが
アイレス写真機製作所は ヤルーフレックスを作ったヤルー光学が名前を変えた会社でした

ここで ヤルーフレックスやアイレスカメラの設計者 三橋剛 氏を紹介いたします

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 三橋 剛 氏:
       早稲田大学理工学部卒
       戦争中 陸軍兵技中尉、レンズの脈理、研磨の研究を行い、日本光学の監督官をした経歴より
       のちの「アイレスフレックス」で日本光学よりニッコールレンズの供給を受ける
       戦後 岡田光学に就職、岡田社長より金谷氏を紹介される
 
 ヤルー光学:
       昭和22年(1947年) 金谷氏 & 三橋剛氏が 新橋田村町と虎ノ門の間でヤルー光学を起こす
       昭和23年(1948年) 高田馬場へ引越し
       昭和24年(1949年) ヤルーフレックス発表、ヤルーとは朝鮮語で鴨緑江のことで
                 金谷氏の故郷を偲んだ命名でした

 アイレス写真機製作所: 
       昭和25年(1950年)社名をアイレス写真機製作所に変更する アイレスとはスペイン語で空気のこと
       昭和26年(1951年)01月 アイレスフレックス発表
       昭和30年(1955年)10月 アイレス35 III 発売
       昭和35年(1960年)工場火災、生産不能となり 07月に倒産する


三橋剛氏の写真は、元アサヒカメラ編集長の白井達男 著 「幻のカメラを追って」 朝日ソノラマ社刊の
ヤルーフレックスの記事中の写真を複写したものです



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 ■ 2015年4月28日撮影
 ■ AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700

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60年まえのアイレス35-III を 綺麗な状態で入手できて喜んでいます ♪♪♪
うれしい うれしい (^^)









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Commented by jikomannte at 2015-04-30 18:39
懐かしいカメラが登場ですね。
このカメラ、相当重たいでしょう。(笑)
私が小学生の頃に使ったアイレス35は、レンズが35ミリか38ミリで
開放F値は3.5だったように記憶しております。
Commented by nakajimaakira1948 at 2015-04-30 19:09
純さん、こんばんは!

コメントを頂いて 料理用の計りで実測してみました。
なんと 810g ありました。
小学生の純さんには さぞ重たかったでしょうね。

でも 競争機種だったコニカIIあたりでも 同じ程度の重さですから
当時の高級機種では あたりまえの重さだったのでしょう。
アルミ合金などはまだ使えないで 鉄と砲金で造られておりましたものねぇ。

アイレスのことは詳しくないのですが
アイレス35のシリーズのレンズは どれも45mmだったようですよ。
明るさは、3.5をはじめ いろいろあったようですが。

純さん、どうですか
懐かしくてお目々が ウルウルしてきませんか (^^)


Commented by 想桜 at 2015-04-30 22:26 x
こんばんは。
アイレスですか~!私も形に惹かれてⅢ-Cを一台だけ所有してます。同じ様にシャッターが時々動かなくなったりモッサリ切れたり…(笑)油分を拭えば多分正常作動すると思うのですが、一応動くのでもうしばらくそのままにしておきます(笑)
Commented by nakajimaakira1948 at 2015-05-01 06:16
想桜さん、おはようございます!

はいっ、アイレス35-IIIです。
III-Cは ちょっとM3に似過ぎておりましてねぇ。

いまアイレス35-IIIをいじくっておりますと、またシャッターが粘っています。
一度モッサリ開くと しばらくは快調に作動するのですが。

以前に話をした ヘキサノン→NEX-E の中国製マウントアダプターが 今日届きそうです。
発注から17日目です (涙)
17日の間に、想桜さんが言っておられたヘキサノン50mmF1.7も 入手しております。
ときどきシャッターが切れない Acom-1に付いて来ました。
前玉に拭きキズがあって カビの子供が1点ありますが、1,000円ジャンクだから仕方ありません。

えへへ、AR52mmF1.8とAR50mmF1.7 楽しみで~す。


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by nakajimaakira1948 | 2015-04-29 14:59 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(4)

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