オリンパス PEN FT

2015年11月05日(木曜日)

1966年の オリンパス ペンFT です

10年ぐらい前までは、オリンパス ペンF や ペンFTの綺麗な完動品は 高すぎて買う気がしませんでした
高すぎるという意味は 新品で売られていた当時よりもずっと値段が高いということです
1960年代の一眼レフの中でも 異彩を放つ仕様であったために中古価格なかなか下がらないのでした

それが 最近どんどん安くなって わたしでも手に入れることができるようになりました ♪♪♪

本当のことを言いますと、1963年発売の花文字のF オリンパス ペンFが欲しかったのですが
TTL露出計とセルフタイマーが付き 1回巻き上げになったペンFTを入手しました


高校に入って、わたしはミノルタSR-1、T君はアサヒペンタックスSV、それとY君がオリンパス ペンFを持って
どこだったか忘れてしまいましたが 写真を撮りに行ったことを思い出します

T君やY君のまえでは 「やっぱりミノルタSR-1が最高や」と 強がって言っていましたが
心の中では アサヒペンタックスSVやペンFが欲しいと思っておりました
その時に ペンFをちょっと使わせてもらってから もう50年近くになります

ペンFTには ペンFの花文字のFのところにセルフタイマーが付いていて 外観はペンFに劣りますが
米谷美久(まいたに よしひさ)さん渾身のハーフ判一眼レフの良さは十分に味わえると感じております




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正面

オリンパス ペンFTの正面です

この一眼レフらしからぬ風貌は とんがり三角形のペンタプリズムを廃したところから来ています
デジタル時代になって オリンパスE300やE330でもポロミラーを使ったこの形でしたねぇ

ペンFで 金色の美しい花文字のFが彫られていた部分には
あまり格好の良くないセルフタイマーがそなわっています





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右側正面より

仕様です

● 発売       : 1966年(昭和41年)
● フォーマット   : 35mmハーフ判一眼レフ
● マウント     : ペンF マウント
● シャッター    : チタン製機械式ロータリーシャッター ストロボ全速度同調
● シャッター速度  : B、1~1/500秒 
● ミラー       : 横回転式 反射ミラー
● 電池       : HD水銀電池
● 寸法・重量    : W127 x H69.5 x D32mm 本体465g





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左正面上部より

なかなか良い格好です
ボデイ前面レンズの左側の丸いノブがシャッター速度リングです

巻き上げレバーは 裏面に付いています





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レンズ

レンズは Fズイコー オートS 38mmF1.8が付いています

ハーフサイズですので 1.4倍するとライカ判に換算できます
換算すると 53mm程度の標準レンズです

ダブルガウス変形5群6枚構成で 最短撮影距離は35cmです
アンバー(だいだい色)系の コーティングが主体ですが
シアン・マゼンタ系の薄紫・薄赤もちょっと見える単層膜コーティングが施されています

完全自動絞りで 鏡胴に絞込みボタンが付いています





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レンズを外して

レンズを外したところです
横に倒れる反射ミラーが見えますね

写真の反射ミラーが 左側に倒れるというか回転して フィルムに届く光路を開けます





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ミラー

ミラーを大きく見ます

通常のファインダー像は ミラーの反射像が左側のほうへ行き
ポロミラーを通じて接眼窓に届きます

ポロミラーはペンタプリズムに比べると 暗くて曇りやすい弱点があります





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巻き上げレバー

巻き上げレバーは 軍艦部と裏蓋のあいだにあります
材料は鉄板を曲げただけのもので 同じ位置にあるキャノンフレックスRMと比べると高級感がありませんね

貼り皮は 方眼レザーで すべり難くなっています





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裏蓋オープン

裏蓋を開けて 内部を見ます

ハーフサイズの チタン製ロータリーシャッター膜が見えています
このシャッター膜は バルブでも1秒でも1/500秒でも 同じように高速で回転するので
ストロボ撮影の場合 全速度同調するという離れ業を可能にしています





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シャッターボタン

シャッターボタンは ボディに埋め込まれるように高さを軍艦部に合わせています
シャッターレリーズも使えるように 穴もあいています

最近のデジタルのペンも 外観は同じにしているようです
でもデジタルのペンは ファインダーがありません
ファインダーの無いカメラでは 文庫本を読むような体勢でしか写真が撮れません





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TTLナンバー表示

忘れておりました
オリンパス ペンFTは TTL露出計内蔵カメラなんです

いまレンズの絞りは 0123456の内の 「2」に合わせています

シャッター速度ダイアルを適当に合わせてファインダー像を見ると
ファインダー左側の針が 0123456のどれかの数字に針が合っています

その数字を レンズの絞りの数字に合わせると適正露出になるという仕組みです
でもこの数字は いわゆるLV値でもないTTLナンバーと呼ばれる勝手な数字なのです





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絞り値にも出来る

プリセット絞りの絞りリングのように リングを引っ張って持ち上げた状態で
リングを180度回転させますと 写真のように普通の絞り表示にすることが出来るのです

さすが 米谷さんです
考えておられますねぇ



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 ■ 2015年11月5日撮影
 ■ AF Zoom Nikkor 28-105mm on Nikon D700
 ■ Speedlight ON

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Commented by g_voyageur at 2015-11-05 23:13
一眼レフ型のペンシリーズ、その独自のフォルムで好きです。
僕は以前ペンFを購入したのですが、
ミラーがアップしたまま固まる症状が直らず返品。
Pen Sはシャッター故障とオリンパス機との相性が悪いみたいで、
その後手をつけてません。
制限かけないといろんなカメラに手をだす性分なので、
それぐらいがちょうど良いのかもしれませんが(_ _ |||)
Commented by nakajimaakira1948 at 2015-11-06 08:09
voyageur さん、おはようございます!

たしかに おっしゃられる様にペンFシリーズは美しいフォルムをしておりますねぇ。

だけどこのペンFシリーズには いろいろ問題があったようです。
クイックリターンミラーが横回転したまま戻らないのもそうですが
接着されているクイックリターンミラーが外れてしまうという不良もあったらしいです。

ペンは女房が初代のペンを持っておりましたよ。
わたしの初めてのオリンパスは、オリンパス クローム6という中判でした。
まだ高千穂光学時代のカメラですが ズイコー(瑞光)レンズが白内障を起こしております。

< 相性の悪いカメラメーカーがある
わたしもそんな風に制限をかけてみたいです (^^)

Commented by gaku0107boo at 2015-11-08 11:45
こんにちわ!
私も数年前にPEN FVを持っておりました。
目先の物欲に負けて手放してしまいましたが、この美しい姿を見ると・・・、とっても後悔してます。(涙)
Commented by nakajimaakira1948 at 2015-11-08 14:14
岳の父ちゃんさん、こんにちは!

そうですか、ペンFVをお持ちだったんですね。
ペンFとFVには TTL露出計が無い分 ハーフミラーを使っていなくて
ファインダーが明るいという利点がありましたねぇ。

わたしは 一度でも手にしたカメラは嫁に出せない体質なので
死ぬまでペンFTを可愛がってやることになると思います。

むかしのオリンパス万歳です ♪♪♪

Commented by dessert.s at 2015-11-10 11:06 x
はじめまして。紹介あって以前からブログ拝見させて戴いてる者です。
仕事で何もわからないままフィルムを扱う様になり、勉強の必要性を感じて、4年前に初めて手にした中古のフィルムカメラがPEN FTでした。とても愛着があったのですが訳あって今は手元になくて、いつかまた触れたいカメラです(´-`) 勝手ですが密かに楽しんでたブログに出てきたので嬉しくなってコメントしてしまいました(笑) これからも興味誘う記事楽しみにさせてください^ ^
Commented by nakajimaakira1948 at 2015-11-10 12:35
dessert さん、はじめまして & こんにちは!

ほほうっ、4年まえからフィルム写真をはじめられたとは 珍しいですねぇ。
大抵の方は 数年まえからデジタル写真をはじめられた方が多いですよ。

オリンパスペンFのシリーズは、新品で売られていた当時よりも
現在の中古価格のほうが高価であるという 数少ないカメラの一つです。
それだけ人気のある機種だったのですねぇ。

拙ブログを見ていただき ありがとうございます。
ぼちぼちですが わたしの好きな1950~60年代のカメラやレンズを紹介して行きたいと思っています。

Commented by ペンFT愛好者 at 2018-07-01 11:02 x
中学生の時に買ってもらったカメラがペンFT。小遣いでフィルム代現像代を捻出できず、使う機会は多くはなく、それでも交換レンズを何本かそろえていきました。数年前まではレンズの性能などを紹介するサイトもいくつかあったのにいつの間にかなくなってます。今でも使ってる人はいるかなと検索したらヒットしたのでうれしくなりました。
最近はフィルム購入や現像も簡単ではなく、とうとうカメラはデジタルのペンとOMDに。オールドレンズを使う目的です。手振れ補正の威力が強烈で、走行中の特急電車から150㎜レンズに2倍のテレコンつけて撮影しても手振れしてないのでたまげました。35mm換算で600mmを走行中の車内から手持ち撮影可能とは衝撃的でした。最近はペンFTレンズをOMDに装着することがほとんどです。
Commented by nakajimaakira1948 at 2018-07-02 15:04
ペンFT愛好者 さん、こんにちは!

そうですか、ペンFT愛好者さんは 中学生のときからの ペンFTの愛好者だったんですね。
わたしはずっとペンFシリーズのカメラが欲しかったのですが
発売当時の2~3倍の値段だったので FTを手に入れたのは 発売から半世紀も経っておりました。

わたしはどんなレンズでもマウントアダプターを付けて ソニーα7シリーズで撮っているのですが
まだ ペンF→NEX の マウントアダプターは持っておらず、どんな写りだろうなぁと思いながら
空シャッターを切っております。

フルサイズのα7で撮ったら大分ケられるだろうな、マイクロ4/3だったらケられないしと
どちらのマウントアダプターを買おうかと迷っているところです。

ありがとうございました。
このブログは ワンコ連れカメラ散歩が主で ときどき古カメラ古レンズを紹介しています。
また ときどき覗いてやってください。

Commented by ペンFT愛好者 at 2018-07-24 12:32 x
レスいただいてありがとうございます。
新旧のペンに装着できるレンズしか持ってないので確かなことはわかりませんが、ハーフサイズのレンズなのでフルサイズに装着すればいろいろと問題あるような気がします。オリンパスでさえ、ペンFマウントのレンズを、デジタルのペンやOMDに装着できるアダプターを用意しなかったので、何か理由があるのだろうと思います。素人の私は何も感じないので装着して喜んでます。
最近のレンズは鮮やかできれいに写りますが、美しすぎるというか、どこかつまらない。見たとおりに撮影できたり、本物よりきれいに感じたりします。
シャッター速度やその他の設定を考えながら、ピントを合わせるのが面白いのに、全部カメラがやってくれてしかもきれいに撮れる。どうもこういう便利なカメラに馴染めなくて、しかし、撮影直後に結果がわかり、設定をあれこれ試せるので、フィルムカメラからは遠ざかって、オールドレンズだけ使ってます。
他のフルサイズのレンズに比べるとペンFのレンズはもしかすると今一つかもしれません。気軽に持ち出せるのがペンのコンセプトで、画質にこだわったレンズじゃないし。
マイクロフォーサーズですごいのは、35mm換算で焦点距離が二倍になること。800mmのミラーレンズが実質1600mmでカメラ本体に手振れ補正がついてるので、手持ちで撮影できます。二倍のコンバーターをつけると3200mmが手持ちで撮影できます。手振れはなんとか解決できても、1600mm以上では被写体をファインダーに入れることが極めて困難です。手持ち撮影で、手振れがこれほど補正できるのかと驚きましたが、ファインダーに入れるのがこれほどむつかしいとは思いませんでした。
Commented by nakajimaakira1948 at 2018-07-24 16:32
ペンFT愛好者さん、こんにちは!

大きなフォーマットサイズのデジカメに 小さなフォーマット用のレンズを付けると
四隅がケられると言うか 画面の中央にしか画像のない写真になるのです。
マイクロ4/3用の7.5mmの魚眼レンズを フルサイズフォーマットのソニーα7に付けて試した事があります。
画面中央にだけ自分の部屋が写っていて それはそれで面白いなと感じました。

わたしはタムロンの500mmミラーレンズを時々使うのですが
ピント合わせはファインダー像拡大機能を使うと 2500mmレンズになってしまい
被写体をファインダーで捉えるのが困難になることは 良く知っておりますよ(笑)

また ペンFのズイコー38mmF1.8の話に戻るのですが
レンズをパナソニックG1に 手で押し付けて撮ってみました。
ピント合わせは出来なかったですが 画面はケられずに写っておりましたよ。

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by nakajimaakira1948 | 2015-11-05 18:51 | 28-105mm AF Nikkor | Trackback | Comments(10)

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