非Ai ニッコール 55mmF1.2 で
2017年 11月 14日
ひさしぶりに 非Ai ニッコール 55mmF1.2 を 使ってみました。
このレンズ、デジタルのニコンD700では わたしには使えません。
スプリットイメージが付いた銀塩ニコンでは 問題ないのですが
全面が素通しに近いデジタルニコンでは ピントが合わせられないからです。
D700のフォーカスエイド(ピントが合うと光って知らせてくれる)を使っても
55mmF1.2の絞り開放での薄い被写界深度では ピントを外してしまうのです。
でも ミラーレスが出てからは ファインダー像の拡大機能があるので ピント合わせは非常に楽になりました。
あと 殆どの写真を絞り開放で撮るわたしには 露出オーバーが問題になることがあるので
ニッコール 55mmF1.2は、描写には関係なく 露出だけを3段落とす ND8フィルターを併用しています。
それでは 非Ai ニッコール 55mmF1.2 の 絞り開放写真に行ってみましょう
1
行ってきま~す
どこかへ行くときには こいつに「行ってきま~す」と 挨拶します
心の中で ですけど
2
バイク
えへへ、絞り開放の 被写界深度の薄さが出ていますでしょ
3
青いこみち
「青いこみち」の「青」の字に ピントを合わせたら 「ち」の字は ぼやけかけています
うしろボケは、やや 二線ボケの感がありますねぇ
4
さかなとり
いつも撮る「さかなとり」です
ピントは 妹の横顔のつもりです
5
自転車置き場
今回 一番気に入っている写真です
手前の自転車の 茶色のサドルの後ろ側に押された文字まで解像しています
バックの自転車たちは 柔らかくボケていきます
6
不得手なシーン
非Ai ニッコール 55mmF1.2 には 不得手な場面も多いです
まず 動くもの
ファインダー像を拡大してピントを合わせていますので
ミミちゃんのように 近くで動き回る被写体には まずピントは合いません
遠くの動くものは 置きピンで何とかなるんでしょうが
それから 大きく重い
ニッコールレンズは みんな大きくて重いのですけど
旅行などで 持って行く気がしませんねぇ
7
歪曲収差
いつもの被写体で 非Ai ニッコール 55mmF1.2の 歪曲収差を見てみます
歪曲収差は殆ど無いのですが 白いタイルが変な具合になっています
拡大して見れば直るのですが、ELニッコール50mmF4も こうなりました
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■ 2017年11月12日~13日 撮る
■ 非Ai Nikkor 55mmF1.2 with Kenko ND8 Filter on Sony α7
■ 絞り優先AE すべて絞り開放 F1.2
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おまけ
New Nikkor 55mm F1.2 on Sony α7
こんなレンズです
非Aiニッコール という呼びかたは わたしがそう呼んでいるだけで
正式には 単にニッコール55mmF1.2 か New Nikkor 55mmF1.2 です
ニコンが初めて造った55mmF1.2の コーティングをマルチコーティングに変えたものです
5群7枚構成で 絞り羽根は7枚 最短撮影距離50cm 重量は410gです
重くて巨大で 扱いやすいとは言えないレンズですが
わたしの大好きなレンズの1本です
■ 2017年11月14日 ■ AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
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自転車の写真がいいですね~。
すごく立体感が感じられます。
ワタクシもリケノン55/1.2を時々使ってますが、実際開放で使えるシチュエーションが少ないデス。
NDフィルターをなんども買おうとしましたが、未だ購入に至らずです。
ISO感度が50とか25とかあればいいのに・・・。
何故にデジカメは低感度が使えるようにしないのでしょうね。
需要はあると思うんですけどね~。
念願のアルファ7を手に入れられ ウヒウヒの岳の父ちゃんさん
アルファ7の使い心地は いかがでしょうか。
わたしの使い方は 古レンズを絞り優先オートの絞り開放で使っています。
それ以外の使いかたは やった事がないし やってみようとも思いません。
ピント合わせは殆どがファインダー像の拡大機能を使い たまにピーキングを使います。
ピーキングは被写界深度を考慮して表示しているようで 厳密なピント合わせには向かないようですね。
わたしが以前に使っていた キヤノンPowerShot G7 には、3段のNDフィルターが内蔵されています。
また Panasonic FX-5 には、ISO50が付いております。
でもどちらもコンパクトデジカメで 暗いズームレンズが付いていますので NDフィルター、ISO50とも
殆ど使ったことはありません。
F1.2など明るいレンズを使う一眼レフやミラーレスにこそ NDフィルターを内蔵してもらいたいですねぇ。
私はカメラのこと余り詳しくないのですが、そんな私でもそう感じます♪
特に自転車のマークがくっきりと見えるのにはもう驚きでした!
自分の撮影技術の未熟さを痛感させられましたですよ・・・
「F1.2など明るいレンズを使う一眼レフやミラーレスにこそ NDフィルターを内蔵してもらいたいですねぇ」
オールドレンズを使える様になったからにはNDフィルター内臓は必須でしょうね。
ニッコール55mmF1.2のボケ味 堪能いただきまして ありがとうございます。
自転車置き場の写真 被写体の自転車だけが浮き上がって見えるでしょ。
この描写は リタッチなどの撮影後の修正技術では なかなか出せないものと思っています。
まぁ、今はシャッター速度に1/8000秒が付いていますので
NDフィルターを使う必要はマレなのですが 昔の銀塩写真の技術として F1.2のレンズには
ND8フィルター(3段落とし)を 使っております。
最近のディジタル技術を使えば 一眼レフやミラーレスカメラにNDフィルターを内蔵することは
簡単だと思うのですが、カメラの開発者にF1.2レンズを使った人がいないのか
まだ コンパクトデジカメ以外にNDフィルターを内蔵したカメラは無いようですねぇ。
この距離感と暈け具合が、好きなんです。(笑)
4枚目の「さかなとり」に惹かれていただき ありがとうございます。
この Nikkor 55mmF1.2は、絞って使ったり 遠くのものを撮ったりすると 何の特徴もないレンズになります。
今回の写真は ボケ具合を考えて近距離の被写体をねらいました。
5枚目の「自転車置き場」も ええでしょ。