1961年の オートタクマー55mmF1.8 で
2018年 05月 24日
1961年に 旭光学も完全自動絞りの アサヒペンタックス S3 を 世に出しました
完全自動絞りに対応するレンズは Auto Takumar 55mmF1.8 でした
その後の Sシリーズの Super Takumar 55mmF1.8 と レンズ構成は変わらないようですが
絞りリングの 絞り数字の並び方が スーパータクマーと逆に並んでいます
こまかい事を言えば 前玉まわりのレンズ名の文字の大きさが スーパータクマーよりやや小さいです
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アサヒペンタックス S3
懐かしい アサヒペンタックス S3 です
マウントまわりのエプロンが なんとも言えない雰囲気を醸し出しています
この アサヒペンタックス S3 が 旭光学では初めての完全自動絞りのカメラでした
セルフタイマーが付いていませんが シャッタースピードは 1/1000秒まであります
アサヒペンタックス S3 に 付いている標準レンズが 今回紹介します
オートタクマー 55mmF1.8 です
概要: 1961年製 旭光学初の完全自動絞り オートタクマー55mmF1.8
構成: 5群6枚 ダブルガウス変形
絞り: 6枚
最短撮影距離: 45cm
コーティング: アンバー系(だいだい色)主体、シアン系(薄青)単層膜コーティング
フィルター径: φ49mm
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3種類のキャップ
右側が、オートタクマー55mmF1.8 の レンズキャップです
少し浮き出し文字が小さいです
中央は、スーパータクマーや スーパーマルチコーテッド タクマーのキャップ
左側は、アサヒペンタックスのSシリーズ時代の 米国の機材商社のハネウェルのキャップです
後ろのレンズは スーパータクマーなのに マルチコートが施された 28mmF3.5 です
このレンズは米国から個人輸入したものですので ハネウェルのキャップが付いていました
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Auto Takumar 55mmF1.8 on Sony α7 II
ソニー α7 II に 付けたところです
コンパクトな琢磨55mmF1.8レンズは どんなカメラにも良くマッチするようです
それでは この組み合わせで撮った写真に行きましょう
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ベランダより
珍しく 絞りを f5.6まで絞って
ピントは無限遠です
拡大して ご覧ください
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まったりミミちゃん
まったりしている ミミちゃんです
こうして 最短撮影距離付近で撮っても 後のスーパータクマー55mmF1.8と 見分けが付きません
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本棚のうえ
手前の 銃を持つ海賊の車にピントを合わせております
ホコリがひどいので 指で少し掃除したのですが じゃまくさいのでやめました
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遊具
白アリ点検のおじさんに ミミちゃんがワンワン吠えるので
作業が終わるまで ミミちゃんを連れて散歩です
きれいな遊具がありましたが こどもがおりません
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ぼくの自転車
ぼくの自転車は水色のやつ
おねぃちゃんのんは ピンク
大きい自転車は おかぁさんのん
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がきんちょ車
道路の向こう側で、おねぃさんが がきんちょ車を押してます
ピント合わせする時間がないので ピーキングで撮りました
やっぱり ピントが甘いです
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見せてぇ~
おにぃちゃんが釣った魚を いもうとが「見せてぇ~」と言ってるのでしょう
F5.6まで 絞っています
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おひさま
近所の おひさま保育園の郵便受けです
なかなか可愛いです
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石垣
きのうの5月23日、朝から晴天で暑いです
散髪に行くことにしました
散髪屋さんまで ぶらりぶらり パチリパチリです
石垣のあるお家です
前ボケよし、後ボケよし
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大阪王将
王将より ちょっと高いけど、ここ なかなか美味しいです
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倉庫
散髪が終わって 家と逆方向を散歩します
豊中市とは思えない 畑のあるところです
建物は 農機具を入れておく倉庫でしょうか
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赤白黄色
のんびりした畑に 小さな赤・白・黄色の花が咲いております
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ドラム缶
何十年と使われた ドラム缶です
錆びて薄くなり 穴もあいています
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たこやき キャコタ
左から読んでも たこやき キャコタ
右から読んでも タコヤキ きやこた
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■ 2018年5月20日~23日 撮る
■ 1 ~ 3枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
■ 4~17枚目 Auto Takumar 55mmF1.8 on Sony α7 II
■ 絞り優先AE、特記ない限り すべて絞り開放 F1.8
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57年むかしのレンズ
オートタクマー55mmF1.8 の写り 何の文句もありませぬ
やわらかくて良い写りです
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オートタクマーもスパータクマーも各焦点距離、銘玉揃いですよね。
当時のレンズの中ではアサヒが一番造りがいいと思ってます。
(例外はありますが)キャノンやオリンパスのように曇ることもなく、そしてニコンのようにヘリコイドが固まることもなく・・・
カメラもレンズも良かったのになんで今はこうなっちゃったのか・・・経営陣の責任でしょうかね。
そうですねぇ、タクマーと名前がつけば どれでも安心して写真が撮れますし
古いニッコールみたいに ヘリコイドがスカスカになったり固くなったりせずに、いつまでもネットリと回ります。
またキヤノンのFDからみたいに プラスティック外装でなくしっかりした金属製でしたね。
なぜペンタックスがダメになったかというと ズバリAFに対応できなかった(電気屋さんがいなかった)からでは
と思っています。
優秀なレンズ研磨屋さんだった旭光学が 世界で 1、2位のはやさでクイックリターンミラーを開発し
アサヒペンタックスのSシリーズで 世界中の一眼レフファンを魅了しましたね。
それが スクリューマウントを止めてから AE技術を競う時代に突入し ペンタックスLX以外は見るものがなく
そしてAFの時代になって キヤノン・ミノルタ・ニコンなどとの電気技術の差はあきらかでした。
経営者の責任と言えば、新卒の電気技術者を取り込むのが遅すぎた点を反省しなければならないのでしょうね。
はいっ、タクマーは さすが切磋琢磨です。
その性能の優秀さと コンパクトで安価な面から タクマーレンズは世界中に行き渡りましたね。
わたしもゴロゴロ持っておりますが どれも故障知らずで元気に頑張っております。
標準レンズでは 半自動のタクマーがまだ入手できません。欲しいのですが。
ペンタックスSPを広告で見たのは中学生になりたての頃だったように覚えてます。
あまりにかっこよくて・・・そこらからカメラへの憧れが始まりました。
小学生の頃はフジペットや父親のキャノネットをいたずらしてましたので、多分写真も好きだったんでしょうね。
今もカメラ好きは変わらないんですけど、新しいのを見るとすぐ欲しくなってしまう悪い癖も治りません^^;
アサヒペンタックスSPは このS3の3年後の 1964年の発売ですねぇ。
マウントまわりのエプロンが無くなり 近代的な表情になりました。
ビートルズの面々や ベルリンフィルの楽員たちも 日本に来るとSPを買って帰りましたね。
わたしの小学生の頃は、東郷堂のホビックスJRという おもちゃカメラでした。
絞りは一定で シャッタースピードは BとI(インスタントの意味で1/30秒か1/60秒くらい)の2速だけ
あまりにも おもちゃカメラだったので、それ以降はどんなカメラを見ても欲しくなったものです。
昔のカメラを見ると欲しくなる病気は 今も続いております (^^)