フェド3 の インダスタール61 52mmF2.8 で
2018年 06月 11日
今日は、ソ連製ライカコピー機の FED 3 に 付いていた
インダスタール 61 52mmF2.8 を 紹介しましょう
1
FED 三姉妹
まず FED(フェド) から 行きましょう
FED(フェド)は ボリシェビキなどの血なまぐさい事件に関係した
ウクライナの Felix Edmundovich Dzerjinsky(フェリックス・エドムンドヴィッチ・ジャージンスキー)の
名前の頭文字から命名された カメラメーカーです
ライカは 1925年のライプチッヒ国際博覧会で発表され 1932年に最初の距離計連動の Ⅱ型を発売します
FEDは早くも 同年1932年に ライカのコピー機 FED “Original” を 3台造っています
その FED "Original"カメラが どんな写りだったかは想像するしかありませんが・・・
25年ほど経って 写真のFED三姉妹の時代になります
右から
FED 2 Type-B 型 1958-1960年
FED-Industar 26m 5cm F2.8付き
レンジファインダーの基線長が3機の中で一番長く 二重像合致の精度が高いです
B、1/30~1/500秒
貼革はなく ボディに金型でシボを付けて 直接塗装しています
赤茶色、青、グレイ、黒のカラーがありました
FED 3 後期型 1962-1972年
FED-Industar-61 52mm F2.8 Lanthane 付き
レバー巻き上げが採用される
B、1秒~1/500秒
メッキはライカM3と同様の上品な艶消しで 上品な仕上げです
巻き上げレバーも軽く非常に好印象です
FED 5C 後期型 1977-1990年
FED-Industar 61-L/D 55mm F2.8 付き
B、1秒~1/500秒
セレン式の単独露出計が内蔵されるが、巻き上げレバーのフィーリングなど 造りは最悪となり
メッキも 安っぽいギラギラしたものになりました
3機とも 裏蓋は取り外し式であり、バルナックライカより フィルム装填は圧倒的に 容易です
2
FED 3 後期型
わたしは、三姉妹の中で このFED 3 が 一番好きです
わたしの機体だけかも知れませんが 柔らかい巻き上げのフィーリングが良いです
ボディ前面は ちょっとビスが多すぎて 鉄仮面のような面がまえですが
両端は丸く仕上げられて握りやすく キリル語とアルファベットの FED 3 の 文字が美しいです
FED 3 では、FED 2の いつの間にか動いてしまう 巻き戻しノブと同軸の視度調整レバーは
接眼レンズの廻りのリングで調整するように改善されています
ところで レンズ名は、И-61 2.8/52 とあります
これは カールツァイス イエナが Tessar を フルに書かずに 頭文字の T とだけ書いたのを真似て
インダスタール(キリル語で ИНДУСТАР)の 頭文字のИだけを書いているのです
このレンズから ランタン元素入りのエレメントが含まれるようになりました
コーティングは、アンバー系(だいだい色)マゼンタ系(赤色)と シアン系(薄青色)の
美しい単層膜コーティングが施されています
3
レンズ И-61 2.8/52
インダスタール-61 は こんなレンズです
黒い フォーカス・被写界深度・絞りリングと その他のシルヴァーとの対比がユニークでしょ
それでは、インダスタール-61 52mmF2.8 を ソニーα7 II に付けて撮った
いつもの 絞り開放写真に行ってみましょう
4
条件が悪いと
撮影条件が悪いと いくらランタン入りでも ひどい写りになります
蛍光灯の光が まっ逆光です
でも ピントのあったところは鋭い写りです
5
カメラ棚
最近 自分で組み立てた カメラ棚です
こんな簡単な工作をしただけで 次の日は身体中が痛くなりました
6
ミミちゃん
ミミちゃんは 真っ黒で良くわかりませんが
拡大して見ると ちゃんと鋭いピントが来ています
7
ダイアナ嬢
囲碁は 全然弱いけど いつも明るいダイアナ嬢
顔色 もっとピンク色じゃなかったかなぁ
8
梅雨空のした
けさ早朝、ポストにはがきを入れに
いつもの 陸橋から撮りました
ピントは画面中央の交差点を狙いましたが ピーキングでのピント合わせだったので
手前の車にピントが合っているようです
梅雨空空のした なんかピリッとしない写りです
9
渡りま~す
手を上げて「渡りま~す」と言ってるのでしょうが
可愛い顔がハゲています
10
バイク
ピントはバッチリなんです
全体に フレアーが出てるのでしょうか
11
熊野田小学校通用門
ポストに投函したあと 近所をプラプラと散歩です
選挙のとき以外は 入ったことのない熊野田小学校です
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ポスト
このポストに投函したのではありません
これは 焼肉屋さんの郵便受けです
右側の木が 極端にタル型に歪んでいますね
13
阪急バス
このバスの後ろ側、大分ななめに削られています
大きくバウンドしたとき お尻をこすらないためでしょうかねぇ
初めて気付きました
14
秘密の通路
家の裏の 秘密の通路です
ここを歩くのは 女房とミミちゃんと わたしだけです
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■ 2018年6月3日~11日 撮影
■ 1、2 & 3枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
■ 4 ~ 14枚目 FED И-61 52mmF2.8 on Sony α7 II
■ 絞り優先AE、すべて絞り開放 F2.8
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ランタン入りの FEDインダスタール-61、期待していましたが 写りはまあまあでした
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カメラやレンズは、いつも触って 新鮮な空気と触れさせてあげると カビなどから無縁です。
そんな理由から 触り易い(出し易い)オープンの棚を作りました。
何台、何本でしょうねぇ。
カメラは歳の数よりは多いです、レンズは その2~3倍くらいでしょうか。
カメラは触ってやることで その機能を維持できます。
レンズは使ってやることで また惚れ直すことになりま~す。