オートロッコール PF 58mmF1.4 で 暑い散歩
2018年 08月 20日
オートロッコール PF 58mmF1.4 を 憶えておられるでしょうか。
1961年に ミノルタが標準レンズで初めて F1.4 を発売したのが このレンズでした。
初期のF1.4標準レンズは まだ収差が多くて このレンズも例外ではありませんでした。
1966年に ミノルタが初のTTL露出計内蔵の SRT-101が発売したのを契機に
オートロッコール PF 58mmF1.4 は 製造を中止され 後継機の MCロッコール PF 58mmF1.4 に なります。
今日は このあまり評判の良くなかった オートロッコール PF 58mmF1.4 での写真です。
1
Auto Rokkor-PF 58mmF1.4 と MC Rokkor-PF 58mmF1.4
オートロッコールPF 58mmF1.4(右)と MC ロッコールPF 58mmF1.4(左)です
どちらも、一番前のレンズの第一面は 世界最初のミノルタの「緑のロッコール」と呼ばれた
2層膜の アクロマティックコーテイングです
オートロッコールPF 58mmF1.4 では、第一レンズの後ろ側コーテイングから後のコーテイングは
すべてアンバー系(だいだい色)の 単色の 単層膜コーティングが施されています
それに対し MC ロッコールPF 58mmF1.4 では、第一レンズの後ろ側コーテイングから
単層膜コーティングではありますが マゼンタ系(薄赤色)、アンバー系(だいだい色)と シアン系(薄青色)と
変わった色の単層膜コーティングが なされています
外観の違いは、オールブラックのオートロッコールに対して MC ロッコールでは 絞りリングが白色仕上げとなっています
そのほか、MC ロッコールになって フォーカスリングの 凸凹が深くなり
ファインダー像を見ながらでの手探りで 絞りリングとの誤認識が 改善されましたね
2
両レンズを前から
両レンズを前から見ると 1枚目で述べたコーティングの違いしか判りません
絞り羽根は、オートロッコールが 8枚だったのが MCロッコールでは 6枚になっています
でも かたやオートロッコールの方は 絞り開放での描写は「眠たい」という 悪評価で
MCロッコールになってからは「日本を代表する標準レンズ」と ガラリと評価が異なりました
ミノルタに問い合わせた訳ではありませんが
わたしはコーティング以外にも 両レンズのあいだには 設計上の変更があったものと思っています
3
カメラに付けて
オートロッコールPF は、minolta SR-1 第3世代に
MC ロッコールPF は、minolta SRT Super に 付けています
全金属製のボディに取り付けてもらって どちらのレンズも嬉しそうです
ごたくは ここまで
オートロッコール PF 58mmF1.4 を ソニー α7 II に付けて
「開放では眠い描写」との 悪評価だった 絞り開放写真にいきます
4
入れ子人形
本棚のうえで クラシックカーとマーライオンに挟まれていても
にこやかに笑っている 入れ子人形のおねぃさんです
彼女のおなかの中には 6人の入れ子人形が入っています
写りはどうかと言われますと「眠い」ちゅうのは当たっているような・・・
5
ミミちゃん
いつも コイツばかりです
ピントが合ったところでシャッターを押していますが
眼にピントが来ていませんね
ミミちゃんが少し動いたのか、評価どおりの写りなのか よくわかりませ~ん
6
カエルくん
8月18日の金曜日、暑かったけど 岡町まで散歩に出かけました
ミミちゃんは 家で留守番です
いやっ、暑くなった道路を歩いて 肉球がヤケドをしてはいけませんので
暑いのに、カエルくん 雨傘をさしてご機嫌です
左のチューチューくんは 横向いていますねぇ
7
だれもいない
いやぁ、朝夕は少し涼しくなりましたが 昼間は滅茶苦茶暑いですねぇ
だれも歩いておりません
8
サドルの下のバネ
岡町に着きました
自転車のサドルの下のバネに ピントです
なんで こんなん撮るのぉ
いやっ、なんとなく
9
いちとく
暑いです
開店前の王将のベンチに座って コーラを飲んで一服です
「いちとく」って なに屋さんかなぁ
10
かたすみ II
かたすみ II という カフェです
入ったこと無いけど よく写真に撮ります
11
くもおとこ
おもちゃ屋さんの店先に スパイダーマンがぶら下がっております
12
あひるくん
暑いので あひるくんも麦わら帽を被せてもらって 気持ち良さそうです
ちょっと 小さいけれど
13
路地の風景
ファインダーを覗いたときから 白っぽいなぁと思いました
別に 露出オーバーではありません
左手で ハレ切りすれば良かったのでしょうが
暑さで 頭がまわりませんでした
14
フクロウちゃん
フクロウのおねぃさん
彼女が持っているのは 貝がらで作ったバッジみたいです
15
ゾウの公園
綺麗に塗り直してもらったのに
がきんちょが 誰もスベリに来ません
ゾウさん、暑いなか 穏やかな顔をして じっと耐えてました
16
お帰り
ミミちゃんに似た置き物が「お帰り」って言います
雨ざらしで 白くハゲたところが出てきました
ぼちぼち 家のなかに入れてやらなくては
17
とんこつ醤油ラーメン
暑いときには 熱いラーメンです
焼き豚を切らしていたので ベーコンをいれて
これは 最短撮影距離の 60cm付近です
***************************************************
■ 2018年8月15日~17日撮る
■ 1 ~ 3枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
■ 4 ~17枚目 Auto Rokkor-PF 58mmF1.4 on SONY α7 II
■ 絞り優先AE すべて絞り開放 F1.4
***************************************************
ミノルタの58mmF1.4 は、MC ロッコールPF になって 素晴らしい写りになりました
MC ロッコールPF 58mmF1.4 での写真は
下の「カテゴリー」の 58mmF1.4 MC Rokkor から ご覧になれます
ー
やっぱりコントラストが違いますね
こちらのレンズは順光でも軽くフレアが出ているように見えます^^
過去の記事と比べていただいて ありがとうございます。
はいっ、ボケ味の良いところは オートロッコールとMCロッコールは良く似た描写ですが
おっしゃるようにコントラストに だいぶ差があるようですね。
オートロッコールは 30年ほど前に手に入れたレンズですが
銀塩フィルムでは ディジタル以上に差があって、いつも MCロッコールのほうを使っておりました。
最近のレンズの 目が覚めるような描写に飽きてしまい
オートロッコールのフレアーっぽい柔らかな写りが気に入っております。
いつも楽しく拝見させていただき、また勉強にもなっております。
以前トプコン58/1.4の記事で、ミノルタのこれは眠い、とコメントし、そんなことないよ!とお返事頂いたのですが、
まさに自分はAuto RokkorのほうをA7に付けていたのでした。MC Rokkorのほうも手持ちにありまして、
おっしゃる通り、ぜんぜん写りが違うのですね。
どちらも開放はほんわかですが、MCのほうは1段絞るだけでシャキッとしてびっくりしました
どちらも使いようだとは思うので、それをふまえて今後活用していきたいです。
それにしてもnakajimaさんが撮る写真は、なんか不思議な立体感があって、ほかにも多々ブログはありますが、定期的に新着がないか覗かせていただいております。
ミミちゃんにもよろしくお伝え下さい。
おぉ~、ttwgm さんは オートとMCの両方をお持ちだったのですね。
緑のロッコールの ひとつ奥のコーティングを見てください。
オートのほうは 全部オレンジ色の単層膜コートですが、MCでは赤・オレンジ。薄青色のコートになりました。
どちらも 5群6枚構成のダブルガウス変形型です。
絞り開放での写りは、おっしゃるように どちらも中心部のシャープネスから
周辺部にかけて柔らかくボケていく味が持ち味です。
わたしは、どんなレンズでも 2段以上に絞ったときの写りには あまり興味がありません。
ライツでもツァイスでも F5.6やF8に絞ると みな同じように良く写るからです。
もしほかのかたより立体感があるとすれば 絞り開放で撮っているからでしょう。
ありがとうございます。
ミミちゃんに「よろしく」って言って頂いたと伝えます (^^)