アサヒフレックスIIA と タクマー58mmF2.4

2018年9月25日(火曜日)

旭光学の1955年製 アサヒフレックスIIAを 入手しましたぁ

うれしいです
でも 高かったので、しばらくは 水だけ飲んで暮らさねばなりませぬ





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アサヒフレックス IIA

これが アサヒフレックスシリーズの 最終機 アサヒフレックス IIA です

アサヒフレックスのシリーズは 1952年の日本最初の35mm一眼レフ アサヒフレックス I型を含んで
次の4機種があります

  カメラ名称       発売年         主な仕様

アサヒフレックス I 型   1952年  エバーリターンミラー  B, 1/20-1/500秒
アサヒフレックス IA 型   1953年  エバーリターンミラー  B, 1/25-1/500秒
アサヒフレックス IIB型   1954年  クイックリターンミラー B, 1/25-1/500秒
アサヒフレックス IIA型   1955年  クイックリターンミラー T,B, 1/2-1/500秒


エバーリターンミラーというのは ミラーはバネの力でいつも45度の位置に押し付けられており
シャッターボタンを押す力で バネに反してミラーを上に押し上げて 上がり切ったところでシャッターが走りだす構造で
シャッターボタンから 指を離すと またバネの力で45度の位置に戻るというものでした
シャッターボタンを押すには バネの力に反してミラーを押し上げるので 大きな力が必要でした

1954年の アサヒフレックス IIB型のクイックリターンミラーは 世界初のものと考えられていました
実際には 1948年にハンガリーのデュフレックスというカメラで クイックリターンミラーが採用されていました
もちろん 旭光学はヨーロッパの端っこの国で クイックリターンが発明されていたことなどは知らずに 独自の構造でした

また アサヒフレックスには まだペンタプリズムが無く ウェストレベルファインダーが付いています
ウェストレベルファインダーでは 動態写真と縦位置写真が困難ですので
透視式ガリレイファインダーが ウェストレベルファインダーの横に設置されています





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届いた姿

おお~ これが63年も昔に造られたものか と 感心するほど綺麗です
ネームプレートの Asahiflex の 「l」の塗装がかすれていた程度です

巻き上げ・巻き戻しはスムーズ、シャッタースピードは全速度変化し
レンズの絞りとフォーカスリングは ねっとり回り 言うことがありません

AOCOの金属製ボディキャップ、東芝製φ40.5mmの Y2フィルターも付いています

だいぶ使い込まれた革ケースは 一部ちぎれておりましたが 補修可能でしょう





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タクマー 58mm F2.4

えへへ、このタクマー58mm F2.4 が 使いたくて アサヒフレックス IIA を 買いました

ちょっと フィルターリングの先の塗装がハゲていますが
状態は とても良さそうです


仕様

概要:     1954年12月 旭光学工業製 アサヒフレックス用 大口径標準レンズ
焦点距離:   58mm
明るさ:    F2.4
レンズ構成:  3群5枚(ヘリアー型)
最短撮影距離: 2ft(約60cm)
絞り:     プリセット絞り
絞り羽根:   12枚
コーティング: シアン系(薄青色)と マゼンタ系(赤紫色)の 単層膜コーティング
フィルター径: φ40.5mm
マウント:   M37(37mmスクリュー)
重量:     230g





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レンズキャップ

AOCO銘の アルミ製レンズキャップです

AOCOとは Asahi Optic Co. の 略で
アサヒペンタックスの時代には ペンタプリズム部に目立たない感じで エングレーブされておりましたねぇ





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どうやって使おうか?

問題は マウントです
φ37mm径の スクリューマウントです

最初は、なんとか 口径の近いライカ用のL39(M39mmスクリュー)マウントにして
それを M42に変換すれば良いと 簡単に考えていたのですが
L39→M42の両ネジに φ37mmのスクリューは どうも上手くはまりません

もちろん スペーサーや接着剤などを使えば良いのでしょうが
わたしは このタクマー58mmF2.4を またアサヒフレックスに戻すことを前提に デジタルで使いたいのです





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結局 M42のボディキャップで アダプターを作ることにしました

ポンチで穴をあけて 太いハサミで穴を大きくします



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あとは ニッパーで外周方向の切り目を入れて 穴を大きくして行きます



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だいたい穴が30mmぐらいになったら ニッパー作業は止めます
ここまで 作業開始から10分程度です

あとは ハサミやヤスリを使って ゆっくり穴を拡げます



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レンズの後端のネジ部と このプラスティックのレンズキャップの「ハメアイ」の摩擦力で持たせるつもりなので
「ハメアイ」の程度が重要です

35mmぐらいからは、 ノギスで測りながら 少しずつ少しずつ 穴を大きくします
このあたりは 現物合わせで、レンズのネジ部をレンズキャップに当てて 作業を薦めます





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でけた

「出来た」が標準語でしょうが 大阪弁では「出けた」と言います
出来たアダプターを写真に撮るのは忘れました

レンズのM37オスねじ部に レンズキャップ製のアダプターがちょっと入ったところで
レンズを下にしてレンズキャップ製アダプターを 「とんかち」で弱くトントンと叩き込みます

固い目が良いのです
スポッと入るようでは すぐに抜けてしまいますから

最後まで手作業ですので アダプターの穴には当然凸凹が残りますが
この凸凹が とんかちで叩かれて変形し レンズのねじ部との摩擦力を生み出すのです


タクマー58mmF2.4 の フランジバックはペンタックスと同じ 45.5mmですが
ボディキャップアダプターの厚みがあるので 当然M42のカメラでは 無限遠は出ません

それは 引き伸ばしレンズを一般撮影に使うのと同じで
ミラーレスカメラを使い M42ヘリコイドで調整するのです





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これで 無限遠が出ます

上から
・タクマー58mmF2.4 レンズ
・苦労してボディキャップで作った プラスティック製 M37→M42 マウントアダプター
・トミーテック製 M42ヘリコイド
・7mm厚 中間リング(写真では隠れていて見えません)
・M42→NEX 薄型アダプター
・ソニー α7

これで ひどいオーバーインフィニティではありますが 無限遠が出ます


それでは α7 に タクマー58mmF2.4 を 付けた
絞り開放写真に行ってみましょう





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作業完了の図

タクマー58mmF2.4 が 写っていないのは、この写真を撮っているからです

う~む、ええ写りです


アサヒフレックスIIAの前にあるのは
いままでM42ヘリコイドを付けていた 藤本写真工業の引き伸ばしレンズ Lucky Anastigmat 75mmF3.5 です

緑の古いハサミは アダプター製作の穴の仕上げに使ったハサミです

ボディキャップに穴を明け出したのが 1:30PM で 写真を撮っているのが 7:30PM
6時間もかかった、ああ しんどかったです





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Yashica Penta Jaguar


M42ヘリコイドで ピント合わせをするのですが
タクマー58mmF2.4にもフォーカスリングがあるし

こんな近距離では レンズのフォーカスリングでのほうが きめこまかくピント調節できるようです





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ゾウさん と アフリカ地図

壁の ゾウさん と アフリカ地図 です

20年まえに 南アフリカで たしか20ランド(約500円)で 道端で おっさんから買ったものです
なぜか 気に入っております





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ミミちゃん

今朝 撮りました

朝から雨で 散歩行けないねぇ





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Hennessy

今朝飲んだのではありません

だいぶ 減ってきた





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ベーコンエッグ オープンサンド

雨で どこへも行けません

まあ タクマー58mmF2.4 は いつアダプターから抜け落ちるか判りませんので
外では使いにくいのです

昼食べた ベーコンエッグ オープンサンド です
これ、おいしいですが なかなか食べにくいです





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遠景

ベランダからの遠景も撮っておりました
2018年9月26日 追加で アップしました



おわり



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 ■ 2018年9月24日~25日 撮る
 ■ 1 ~ 5枚目 7 & 8枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
 ■ 6-1 ~ 6-4 1-Nikkor 18.5mm F1.8 on Nikon V1
 ■ 9 ~ 14枚目 Takumar 58mm F2.4 on Sony α7
 ■ 絞り優先AE すべて絞り開放 F2.4

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古いアサヒフレックスの タクマー58mmF2.4
その後のタクマー55mmF1.8 などとは レンズ構成は異なりますが
絞り開放から 安定した写りをみせてくれます









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Commented by choco-arare at 2018-09-27 08:48
nakajimaさ~~~ん、おはようございます!
かっこいいカメラですね!
私と同い年のカメラさんです^^
自作レンズアダプターは恐れ入りました。

台風24号がやってきそうです。
被害がありませんように!
Commented by nakajimaakira1948 at 2018-09-27 09:25
choco-one さぁぁ~~ん、おはようございます!

えへへ、かっこええカメラでしょ
ペンタプリズムが付いた アサヒペンタックスが発売される前のカメラです。

おぉ~、choco-oneさんは 1955年のお生まれでしたか。
バースイヤー・カメラに 一つどうですか。

プラスティック製アダプターの弱点は 何回も抜き差しが出来ないことです。
何回も抜き差ししていますと、だんだん穴が拡がって そのうちに撮影中にレンズがポロッと抜けて
地面に激突して泣くことになります。

ありがとうございます。
このあいだの 台風21号より弱くなって来てね と 願うばかりです。

Commented by varifocal at 2018-09-29 20:04
こんばんは。

ええカメラですな~!
私もずっと前から欲しいカメラのリストに入ってます。
箱入りのエクステンションチューブのセットだけ所有しております。
オークションではいつも競り負けるので未だに入手できておりません。
が、時々相場より安く落札されているものもあるので、「チャンスはやがてやって来る・・・はず」と思っております。

レンズもいい感じですね~。あ~欲しい(笑)
Commented by nakajimaakira1948 at 2018-09-29 22:48
想桜さん、こんばんは!

はいっ、わたしの「欲しいものリスト」でも 常に日本製カメラの上位におりました。

ヤフーオークションで競り落としたのですが
このIIAは シャッター快調・レンズはカビ・くもり無しと説明があり
開始価格8千円を 少し競争して 1万1千10円で落札しました。
カメラのネームプレートと レンズ先端が少しハゲていたのが幸いしたようです。

透視ファインダーが付いている35mm一眼レフは 古いアルパ以外知りませんが
アルパよりアサヒフレックスのほうが断然良いデザインだと 勝手に思っています。

M37の中間リング、ちゃんとしたマウントアダプターを作るのに良さそうですね。
旭光学純正のM37→M42のアダプターがあったようですが これは入手困難でしょうね。

いつまでも摩擦力で持たせているアダプターでは 外へ持ち出せませんもの (^^)

Commented by blackfacesheep2 at 2018-09-30 19:12
おお~、私より年上のPentax♪
この時代の日本のカメラ製造技術、すでに高いものを示していたのですね。
このTakumar 58mm F2.4、フレアっぽく柔らかい描写が素晴らしく癒されますね。
オールドレンズ、かくあるべし、って思ってしまいます。^^
Commented by nakajimaakira1948 at 2018-09-30 19:39
黒顔羊さん、こんばんは!

このアサヒフレックス、まだミランダもトプコンも一眼レフの開発さえ手掛けてなかった頃
唯一 旭光学が世に出した一眼レフです。
IIAは 東欧の端っこのハンガリーで クイックリターンミラーの一眼レフが開発されていたのも知らず
独自で開発した(マミヤが案だけ出していたそうですが)機構だったのです。

Takumar 58mmF2.4は、Voigtländerのヘリアーを参考にした 3群5枚(凸凹 凹 凹凸)構成で
この当時のレンズとしては 世界的に見ても明るい良い描写のレンズだと思います。

古レンズ遊び、だんだん 深みにはまって行くようです (^^)

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by nakajimaakira1948 | 2018-09-25 17:18 | 58mmF2.4 Takumar | Trackback | Comments(6)

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