泰成光学(タムロン)200mm F5.9 ふたたびゲット

2019年7月31日(水曜日)

わたしが初めて買った交換レンズは、泰成光学の タムロン 200mmF5.9 でした。

豊中高校に入学して、1か月500円だった小遣いが 1か月1,500円にアップしました。
それを倹約して蓄えて、今の大阪駅前第3ビル辺りにあった ウオジカメラで
定価5,950円(レンズ本体 4,600円、T マウント 750円、ケース 600円)を
4,000円で買ったのです。

ウオジカメラ店先で、宝物のように大事にしていた ミノルタ SR-1 に
買ったばかりの タムロン 200mmF5.9 を付けて 初めて覗いたファインダー像
圧縮された御堂筋の街並みが 素晴らしかったのを はっきりと覚えております

高校1年生のときですから、同じウオジカメラで 親父に ミノルタ SR-1 を 買ってもらってから
2年経った 1965年のことです。

で、その苦労して買った タムロン 200mm F5.9 ですが
まったく 使いこなすことが出来なかったのです。

いま考えると、200mm で F5.9の 暗いレンズを ASA(=ISO)100のフィルムを使っていたのですから
晴天の日の屋外でない限り よほど注意しないと 手ブレを起こしてしまうのです。
でも その頃は、望遠レンズが手ブレし易いことも知らずに シャープでないレンズと感じていたのです。


あれから 50年以上が経過した 2019年のいま 新品同様の美しい タムロン200mmF5.9 を ゲットしました。





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夢のレンズ

54年むかしの 夢のレンズを入手しましたので
夢の中のような ソフトな描写の 清原ソフト VK70R で 撮ってみました





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レンズキャップ

もう何十年も前に なくしてしまった ビニール製のタムロンのレンズキャップも
付いておりました





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キャップを外すと

レンズキャップを外すと、懐かしい TAISEI KOGAKU(泰成光学)の 名前が出てきます

シリアルナンバーは、397137 です
昭和39年(1964年)製の 7137番です





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絞りリング と JCII シール

ふたたびゲットした タムロン200mmF5.9 は 新品かと思われる美しさです
絞りリング や 鏡胴も美しいですが JCII のシールも貼ったばかりのようです

JCII Passed のシールは
財団法人 日本写真機検査協会(Japan Camera Inspection & Testing Institute)が
輸出されるカメラやレンズを検査して 合格した製品に貼るシールです
1959年から1991年まで 32年間のあいだ 綿々と行われた制度でした





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ケース とキャップ

レンズケースもついていました

レンズのケースは、ヘナヘナのビニール製ですが 内側にはちゃんと布が裏打ちされています

わたしが 1965年に買ったときのケースは いつの間にか無くしておりました





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記念写真

新旧 タムロン 200mmF5.9 の 記念写真です

あたらしいタムロン 200mmF5.9 には ペンタックスの 200mmF5.6用のフードがピッタリです

ここで タムロン 200mmF5.9 の 仕様を書いてみます


概要     : 1963年~1969年 泰成光学製 35mm用望遠レンズ
焦点距離   : 200mm
明るさ    : F5.9
レンズ構成  : 2群3枚(1群2枚 と 後部に ゴミ侵入防止の平面ガラス1枚)
最短撮影距離 : 2.5m
コーテイング : シアン系(青色)単層膜コーティング
絞り形式   : 普通絞り
絞り羽根   : 12枚
フィルター径 : φ49mm
重量     : 実測298g(プラクティカ マウント)
発売時価格  : 5,950円(レンズ本体 4,600円、T マウント 750円、ケース 600円)





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1965年購入機

1965年にウオジカメラで買った タムロン200mmF5.9 の部品です

上  :  レンズ鏡胴
下左: T マウント(ミノルタ SR 用)
下中: 絞りリング
下右: フォーカスリング

留めネジを無くしてしまって バラバラになっておりますが
T マウントを付けたら レンズ鏡胴本体だけでピントを合わせることが出来ます

レンズ保管棚で 大事に保管しています


それでは、タムロン200mmF5.9 を α7 II に付けた 絞り開放写真に行きます





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歪曲収差テスト

タムロン 200mmF5.9 は、全く歪曲収差が認められませんね





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遠景

ピントは、画面中央の ピンク色の建物です

ピントは バッチリです





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KAISEI

う~む、端正な写りです

むかしのわたし、よっぽど腕が悪かったんですねぇ





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水泳教室バス

KTV 水泳教室バス です





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Rainbow

虹が出ました

赤・橙・黄・緑・青・藍・紫 の 七色が写りましたぁ





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夜景

夜景はダメですね





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ベッドサイド

ブースカ と カメラ達に見守られて 寝ます

ちょっと 甘い写りでしょうかね





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圧縮された風景

焦点距離200mmぐらいのレンズでは
こんな風に 家並みを圧縮して撮った写真が好きです





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落日

落日を 露出補正で撮ってみました

夕焼けだったら良かったのに





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カラスくん

30メートルほど向こうの電柱に カラスくんがとまって
カアカア鳴いています

何故か、この写真と次の写真だけは 絞りがF22まで絞り込まれていました

拡大して見ると カラスくんの前にゴミが写っていて
それを見て カラスくんが怒っているように見えます





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カラスのあくび

これは カラスくんが鳴いているのでは ありません

あくび を しているのでしょう



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■ 2019年7月26日~30日 撮る

■   1枚目 Kiyohara Soft VK70R 70mmF5 on Sony α7 II
■ 2 ~7枚目 AF Micro Nikkor 60mmF2.8D on Nikon D700
■ 8~18枚目 Tamron 200mm F5.9 on Sony α7 II

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インターネットで タムロン200mmF5.9 を 調べると 悪い評価をしている記事は ありません
「粗末な外観に関わらず 結構シャープに写る」という評価がほとんどです

許してください、泰成光学さん
悪い評価をしたのは、むかしの わたしだけのようです
あの頃、わたしはヘタクソだったのです

タムロン 200mmF5.9
今度は、いつまでも 大事に使っていきます







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Commented by varifocal at 2019-07-31 19:52
こんばんは。

素晴らしいレンズですね。思い出レンズにまつわるお話を読んだ後に虹の写真・・・涙ぐみます。
当時のタムロンレンズはこういう色ですね。とても味わい深いです。
Commented by nakajimaakira1948 at 2019-07-31 21:16
想桜さん、こんばんは!

タムロン200mmF5.9 が 発売された1963年の物価を「戦後カメラ史」という資料で調べました。
巡査の初任給が 16,000円でした。
http://ko-ga.image.coocan.jp/C_logical/Age1963.html

巡査が1ヶ月 一生懸命働いて タムロン200mmF5.9が 3本だけ買える物価でした。
高校1年生の わたしが小遣いを貯めて買ったのは すごい事だったのだと思います。

実は、当時はフィルムはモノクロばかりで タムロン200mmで カラーで撮ったのは
デジタル時代になってからの事でした。

今回、きれいな虹の7色が撮れたときは 本当にうれしかったです。

ヘキサノン200mmF3.5 や MCロッコール200mmF3.5 などの高級レンズを使って
きれいな写真が撮れるのは当然でしょうが、
その1/10程度の価格のレンズです、きれいな色の写真が撮れただけで 本当に幸せです。

泰成光学のタムロン200mmF5.9、大事にいたします。



Commented by gaku0107boo at 2019-08-01 20:32
こんばんわ!
ワタクシ、このタムロンにはちょっと思い入れがあるんです。
中学生の頃、天体撮影に夢中になっていたんですが、今では区別するためにT2マウントと呼ばれていますが、その当時から天体望遠鏡のアダプターはTマウントだったんですね。(ネジピッチ0.75)
その当時、親父に連れられてカメラ屋さんに行った時、中古だったと思うんですがタムロン200mmF5.9が飾ってあったんです。
Tマウントというだけで、なんだか無性に欲しくなりましたが、当然買える(買ってもらえる)わけもなく、それ以来ワタクシの脳裏から消えておりました。
記事を拝見して、懐かしくてなりませんでした。
ありがとうございます。^^
Commented by nakajimaakira1948 at 2019-08-01 22:09
岳の父ちゃんさん、こんばんは!

そうですね、むかしの Tマウントには φ42mmでネジピッチが0.75mmのものと
φ42mmでネジピッチが1mmのものがあったようです。
後者のほうは、プラクティカマウントと同じですが どこかのメーカーが間違って
Tマウントと呼んだみたいです。

今回わたしが購入したタムロンには、正しく現在のT2マウント(ピッチ0.75mm)になっており
鏡胴から外して プラクティカマウントの中間リングにねじ込もうとすると1周ぐらいしか回りません。

話は、タムロンの200mmF5.9 の時代に戻ります。
初期の一眼レフの交換マウントには Tマウントを採用しているレンズ専業メーカーが多かったですね。
ボディとレンズは、フランジバックの長さ以外には 何も(自動絞りも)連携する必要がなく
Tマウントのような 簡単な構造の交換マウントで良かったのです。

その後、カメラがプリセット絞りから完全自動絞りになり TTL測光が採用されるようになって
ネジだけで接続するTマウントは すたれてしまいました。
タムロンで言えば、アダプトール交換マウントが出てきます。
アダプトール交換マウントの複雑な構造を見るにつけ
よく定価3千円で造れたものだなぁと 感心してしまいます。

このあたりの話になると いくらでも続くので
また次の機会にする事にいたしましょう (^^)

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by nakajimaakira1948 | 2019-07-31 11:42 | 200mmF5.9 Tamron | Trackback | Comments(4)

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