Fujica 35-M 美しいカメラ
2021年 10月 15日
新しいカメラを買いました
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刻印
富士写真フイルム製の カメラです
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Fujica 35-M
でも 最近のカメラでは ありません
このカメラは、1957年9月に 富士フイルム初めての 35mmレンジファインダー式カメラで
Fujica 35-M と言います
美しいです
仕様を書いてみましょう
概要: 1957年9月 富士フイルム製初の 35mmレンジファインダー式カメラ
正式名称: Fujica 35-M
シリアル番号: 583087
レンズ: Fujinon 45mm F2.8
レンズ構成: 4群5枚(クセノタール型)
絞り羽根: 10枚
コーティング: マゼンタ系(薄赤色)主体 シアン系(青色) の 単層膜コーティング
最短撮影距離: 2.5 Feet(約75cm)
フィルター径: φ33.5mm
シャッター: シチズン MXV B、1~1/400秒 セルフタイマー付き
シンクロ: M / X 接点切り替え
寸法: 幅 125mm x 厚さ 65mm x 高さ 88mm
重量: 実測 632g
発売時価格: 15,900円(革ケース付き)
フジカ 35-M は、当時 東京芸術大学教授だった 田中芳郎さんのデザインです
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美しいデザイン
田中芳郎さんは 軍艦部と呼ばれるごちゃごちゃとしたカメラ上面を
巻き上げレバーをボディ底部に設置し
ピント合わせをボディ裏面に 持って行くことにより 軍艦部をスッキリとさせ
右手1本だけで すべての操作ができるようにしたのです
1959年の ブリュッセル万国博覧会において この フジカ 35-M は 銀賞を獲得しました
でも わたしが フジカ 35-M に 惚れたのは その操作性ではなく
分厚いクロームメッキの美しさでした
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めっきの分厚さ
このクロームメッキの分厚さをご覧ください
普通のカメラのメッキの 数倍はあるだろうと思われます
1957年に造られてから 今年で64年
このメッキの分厚さが Fujica 35-M を 美しい状態に保って来たのでしょう
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つらいち
フィルムカウンターも 距離計の指標も カメラ上面と 全く面一(つらいち)です
ファインダーに眼をあてたとき
指でシャッターボタンを探すこともなく 自然にシャッターリリースできます
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底部の巻き上げレバー
ボディ底部の巻き上げレバーは 珍しいものではありませんが
フジカ35-Mは レチナ IIc 式の 巻き上げスタイルですね
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革ケース
底部に巻き上げレバーがあるので 革ケースもレバー部を切り欠いた形になります
好き嫌いがある形ですが わたしは かっこいいと思います
このカメラ、ネックストラップのためのアイレットがありませんので
革ケースは必須になります
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ボディ裏面
ボディ裏面には、このカメラも特徴である ノブによる距離計調節と
ファインダー接眼窓しかありません
ファインダー倍率は 0.8倍ぐらいですが
少し青みがかったファインダー視野に ピンク色のブライトフレームが出ていて
撮影距離によって移動し 非常に見やすいものです
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フィルム室
フィルム室は 同世代のカメラと変わりません
しいて言えば、わたしの Fujica 35-M は デッドストック品だったのか
フィルムガイドレールに 使った跡の傷がほとんど認められません
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ワッペン
この Fujica 35-M にも、フィルムメーカーらしい フィルムのワッペンが貼られていました
小西六製や 富士フイルム製のカメラにしか見られない 楽しいワッペンです
小西六、富士フイルム、フィルムメーカー製のカメラに 駄作なしの証です
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美しいカメラ
1957年の Fujica 35-M、美しいカメラです
現在の デジタルカメラには、外観に惚れるカメラはありません
カメラをデザインしている人達へ
どうか Fujica 35-M のような 単純で美しいカメラをデザインしてください
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記念写真
右 1957年 フジカ 35-M
左 1959年 ペット 35
どちらも 田中芳郎さんのデザインです
〇と▽を組み合わせているところに 共通点があるように思えます
しかし、それ以上に感じるのは プラスティック外装の ペット 35 に 対し
フジカ 35-M の メッキの素晴らしさです
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■ 2021年10月12日~13日 撮る
■ AF Micro Nikkor 60mm F2.8D on Nikon D700
■ 絞り優先AE、すべて絞り F16 Speedlight ON
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田中芳郎さんデザインのカメラには
この フジペット が あります
【写真】インターネットより
発売は Fujica 35-M と同じ 1957年
四角と三角と丸だけで構成したシンプルなデザインは Fujica 35-M と 通じるものがあります
コダックと同様に フィルムの拡販を意図して造られた ブローニー判の 忘れられないカメラでした
まだ ペンタプリズム付きの一眼レフは ミランダ T しかなかった時代のことでした
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すみません、qchan のコメントを 間違えて消してしまいました。
ついでに わたしの返信も(涙)
記憶で 再現します
ひさしぶりです。
コロナ禍が続いておりますが お元気でしょうか。
ありがとうございました。
最近、時々見ているのですが、下のページはカメラ屋さんでもやってられるのかと思うほど、色々なオールドカメラのデータが出て来ます。 ブログページの検索窓(左メニューの下の方)から記事を探せますので、何かの時に役にたつかも知れません。
https://ameblo.jp/miyou55mane/
nakajimaさんに、いつかご報告しようと思っていましたので、お伝えしておきますね。 ではでは、
はいっ、ボディ裏側のノブを回して 上面に埋め込まれた距離指標を眺めているだけで 楽しいです。
美しいデザインも 眺めているだけで 嬉しいです。
ふ~む「見よう見まねのブログ」楽しいサイトですねぇ
こんなオールドカメラの試作品の写真なんか どこから集められたのでしょう。
ありがとうございました。
フジペット懐かしいですね。
そうです、PET 35 も 同じですが
鏡胴の向かって右側の三角を下に押して シャッターチャージで
左側がシャッターリリースになっています。
フジペットは 子供用カメラの王様でしたねぇ。