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コニカFP の 修理

2016年11月23日(水曜日)勤労感謝の日

11月1日に ヤフーオークションで手に入れた コニカFPの修理です。

ヤフーオークションの出品者の説明書きでは
「ファインダーの汚れ と 貼革のハガレがあるが 全体的には綺麗で シャッターは作動する」
というものでした。

届いたコニカFPは たしかに綺麗な外観の機体でした。
ところが、シャッターは作動すると書かれていたのに 2回目のシャッターを押したところで
ミラーが上がったままで降りて来ない、巻き上げることもできない状態になってしまいました。

さて 1,000円のコニカFP、どうしましょう





1
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届いた状態

1962年のコニカFPです
まだARマウントになるまえの コニカFマウントです

綺麗、安かった、うれしぃ~
ケンコーの2倍コンバーター、アクセサリーシューやY2フィルターまで付いている
ヘキサノン52mmF1.8の状態は 拭き傷やカビなど無く 非常に良さそうです

ところが 2回シャッターを切ったところで ミラーが上がりっぱなしになり
ファインダーが真っ暗になってしまったのです





2
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レンズ ロックレバー

まずレンズを取り外します

この時 変なことが起こりました
レンズ取り外しボタンを押していないのに レンズが回るのです

写真右側の丸いレンズ取り外しボタンと 中央のロックレバーの連動が壊れていて
レンズが 本来行くはずでない所まで 回り過ぎています
ロックレバーを動かしてみると バネが無いのかグラグラします

出品者は こんなこと書いていなかったのに(涙)





3
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Copal Square

裏蓋を開けてシャッターの状態を見てみます

おぉ~、シャッターは あの縦走り金属製のコパルスクエアーです
堂々と そして誇らしげに Copal Squareと金色の文字で書かれていました
「コパルスクエアーならば シャッター自体は壊れるはずは無い」
わたしは これは治ると直感しました

以前に入手したコパルスクエアーのコニカFTAも、一度ミラーが上がりっぱなしになったのですが
簡単な処置だけで治した経験があったのでした

また トプコンRE-2やニコマートELも コパルスクエアー系のシャッターですが
両機とも コパルスクエアーはいつまでたっても元気いっぱいです

もし シャッターのコパルスクエアー自体が壊れていないとすれば
ミラーの上がりっぱなしは、レリーズとシャッターの連携部分に何かが起きているですね





4
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修理道具

わたしのカメラ修理道具です
精密ドライバーとカニ目回しです


ウソです

これらを使って 何台のカメラを壊してしまったでしょうか
わたしは カメラの軍艦部を開いて修理できたことは一度も記憶にないのです
修理を手掛けたカメラの 殆どを壊してしまいましたよぉ





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ベンジンと潤滑油

これが 本当のわたしの修理道具です
潤滑油 と ベンジン と 虫めがね

カメラの故障の90%は、「電池室の接触不良」と「メカのオイル切れ」と修理の本で読みました

ペンタックスS3とコニカFTAのフォーカルプレーンシャッター機は 潤滑油の一吹きで、
レチナⅡcのコンパーのシャッターは レンズ前玉をねじって外し ベンジンを綿棒につけてシャッターを撫でる
そんなやり方で治しました

カメラを分解せずに 具合の悪そうな部分に潤滑油を吹きかけるとか
レンズシャッター機なら シャッターの表部分をベンジンで洗うのです
レンズシャッターの裏側は 爪楊枝でシャッターをそっとめくって綿棒で少量ベンジンを流し込みます
なお レンズシャッターの羽根には 潤滑油などのオイル類はつけてはなりませぬ


それで治らないカメラは あきらめることにしています





6
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ここらが怪しい

シャッター(コパルスクエアー)は悪くないのにミラーが上がりっぱなしになってるとすれば
シャッターユニットとミラーの連携のどこかが悪いのでしょう

上がりっぱなしのミラーに 指の爪をかけて下げてみます
指を離すとまた上がってしまいます

ミラーを下げるとき マウント下部の左側のオタマジャクシ型レバーが下に動きます
このレバーは レンズの自動絞り作動用のレバーですね

ここらが怪しい
マウントの裏側を虫めがねで見てみます
でも良く判りません

矢印で示した辺りに 潤滑油をシュッと一吹きします
でも 変化はありません

【注記】
写真は、修理が終わってから撮っていますので ミラーは下がっておりますが
実際の修理中には ミラーは上がりっぱなしでした





7
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ベンジン注入

次は、矢印で示した マウント下部の部分にベンジンを注入しました
もし油分が固着しているのなら ベンジンで溶けるのにしばらく時間がかかります

その他、コパルスクエアー自体の心臓部である マウント内向かって左上部分には
潤滑油を一吹きしておき そのままの状態で一晩放っておきました


次の朝、1/60秒になっていたシャッター速度ダイアルを 1/125秒にしたとたん
カシャッと音がして ミラーが下がって来たのでありました

ひやぁ~、うれしい ♪♪♪
これ以降 ミラーが上がりっぱなしになる故障は起こっていません





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巻き上げレバーの蓋

あとは 修理と呼べるようなものではなく お化粧作業です



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これは 出品者がヤフーオークションに付けていた写真です
巻き上げレバーの上部のフタが無くなっていて アルミフォイルが貼られていました


パーマセルを13mm径の円形に切り抜いて アルミフォイルの上に貼り付けました
コニカFPの本来のフタはクロームめっき仕上げですが わたしのは黒になりましたよ





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裏蓋開閉ラッチ

「剝がれかけています」と出品者が言っていた裏蓋開閉ラッチの貼革です
これも簡単、剝がれかけの革をめくり ここにもパーマセルを切って矢印のように貼り付けました





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修理を終えて

修理を終えて 一段とべっぴんさんになったコニカFPの雄姿です

なにっ、1枚目と何も変わらんって?
いいえ、巻き上げレバーのフタが アルミフォイルの銀色からパ-マセルの黒色になってるでしょ


コニカFP、結局 どこが悪かったのか 何故治ったのか本当のところは判りません
レンズロックが壊れているので レンズを回し過ぎて自動絞りを作動させるレバーが動いても
レンズ側のレバーと連動できないので このメカニズムに無理がいったのか
それとも シャッターリリースとミラーの連携機構が固着しかけていたのか
あるいは わたしが絶対の信頼をおくコパルスクエアー本体の潤滑油切れだったのか

もう レンズロックの壊れているコニカFPで写真を撮ることはないでしょうが
ヘキサノン52mmF1.8のほうは、コニカF→コニカARマウントアダプターを見つけて
AR52mmF1.8との描写の違いがあるのかなどを確かめてみたいと思っています

おしまい



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 ■ 2016年11月1日~19日 撮影
 ■ 1 & 10枚目 AF Nikkor 28-105mm on Nikon D700
 ■ 2 ~ 9枚目 1-Nikkor 10mmF2.8 on Nikon V1

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毎日 コニカFPは大丈夫かなぁと
恐る恐るシャッターを切っておりますが カシャッと大きな音で元気に切れています♪♪♪









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by nakajimaakira1948 | 2016-11-23 08:47 | 10mmF2.8 1-Nikkor | Trackback | Comments(4)

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