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オプトン・テッサー物語

2006年12月13日(水)

このところ週末は雨で 寒い日が続いています。

寒くて外に出る気がしませんので 家で 「ちゃっぷり、ちゃっぷり」 とか言いながら
ウィスキーを舐め舐め 古~いカメラやレンズのお手入れなんかをしています。

お手入れのあとは 綺麗になったところを パチリ。
へへへ、おっさん趣味ですね。




1
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OPTON TESSAR 75mm F3.5

Rolleiflex 3.5A MX 1951年製です。

しばらく前ですが、千葉の妄想半島にお住まいの choco-oneさん
ひょんなことから 1953年製の二眼レフ minolta Code を手にいれられました。
とても素晴らしい写真を そのミノルタ コードで撮っておられます。

とても羨ましくて、わたしもこの Rolleiflex 3.5A MX (正式名 = Rolleiflex 3.5A ) を引っ張り出して
低速シャッターのネバリを取ったり 貼り皮にクリームを塗ってやったりして
可愛がってやっているのです。

でもコヤツでの撮影は 長いことやっておりません。 
このテッサーは 開放ではシャープというよりも 「穏やかでマッタリ」 という描写です。
でも ほんの少し絞れば、どのテッサーでも同じですが カリカリにシャープです。
春になったら外に持ち出そう (^^)、
そしてスキャナーもほしーけど 置くスペースがありません (;。;)


ところで このRolleiflex 3.5A には OPTON TESSAR 75mm F3.5が付いています。
わたし、オプトン・テッサーという呼び名を聞くたびに この話を思い出します。

第二次世界大戦で負けたドイツは 戦後は 領土を東と西に二分されてしまいました。
世界最大のレンズメーカーであった カールツァイスはドレスデンのイエナ(Jena、旧東独)にあったため
やはりイエナにあった世界最高の光学ガラスメーカーだったショット社などとともに
ロシア占領下の東ドイツの会社になりました。

しかし 一部のカールツァイスとショットのエンジニアは 西ドイツに逃げて
西独南部のオーバーコッヘンという小さな町で 細々と テッサーを生産を開始したのです。

OPTON TESSAR の OPTONは オーバーコッヘンのOとNと 光学(Optical)の OPTからとった
愛称だと言われおり オーバーコッヘン製テッサーの意味です。

戦後しばらくは 東独のイエナ製しかカールツァイス名前を使えなかったのですが
西独オーバーコッヘンのカールツァイスは 東独イエナのカールツァイスと
長いあいだ法廷闘争をした結果 和解して オーバーコッヘンも 単にカールツァイスの名前で
テッサーレンズを生産できるようになりました。
現在はカールツァイス財団となり 仲良くやっているようです。

Rolleiflex を造っていたフランケ & ハイデッケ社は 1949年当時ケンカしていた
東独カール・ツァイス・イエナと 西独オーバーコッヘンの両社から テッサーを買い入れました。
それでその当時製造されたいた Rolleiflex 3.5A MX には イエナ製のテッサー付きと
オーバーコッヘン製オプトン・テッサー付きの 2種類が存在するのです。

「オーバーコッヘン製オプトン・テッサーの初期製品には 描写の甘いものがある」
という評判が むかしからあります。
でもわたしは、故郷イエナから遠く離れた地に逃げ移り 歯をくいしばりながら
何とかテッサーに負けないオプトン・テッサーを造りあげたエンジニア達のことを思うと涙が出ます。

確かにこのMXに付いている オプトン・テッサーは、「鷹の眼」と呼ばれて絞り開放から
鋭い写りをみせるテッサーとは やや描写の傾向が異なるような感じがしますけれど
「写りなんかはどうでも良いわい」 という気持ちにさせられます。

もうひとつ、描写傾向の異なる二種類のテッサーを付けて 堂々と Rolleiflex 3.5を売り出した
フランケ & ハイデッケ社の度量にも頭が下がります。





2
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TESSAR 50mm F3.5 Carl Zeiss Jena

写真の エキザクタ Varex IIa には 東独イエナ製の テッサー50mmF3.5が付いています。
このテッサーは戦前に造られたものと思われ、アルミ製でちっちゃくてとても可愛いです。

銀塩カラーフィルムで撮りますと コントラストの低い くすんだ色合いになりますが
モノクロでは開放からとてもシャープな写りです。

左側は 東京光学のTOPCON RE Super に付けた RE Auto TOPCOR 58mm F1.4 です。
トプコンはエキザクタ・マウントを採用していました。
エキザクタマウントはマウントの口径が小さく F1.4の明るさを出そうとすると
前玉がこんなに大きくなってしまうのです。
後玉でグッと絞られますので 大きな前玉で光をいっぱい取り込まねばならんのでしょうね。





3
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TESSAR 50mm F2.8

おなじカメラが 2台あるでしょ。

どちらも オプトン テッサー 50mm F2.8 固定装着のレンズシャッター一眼、Contaflex IV です。
1台はボデイは正常だが レンズの無限遠が出ない、
1台はレンズは正常だが、巻き上げ出来ずシャッターチャージ不可、
そんなジャンク2台から、正常なContaflex IV を1台組み立てたものです。

写真中央のピカピカのが ボディ、レンズとも正常なほうで
右手前は ボデイ、レンズともジャンクです、でも文鎮か貯金箱に使えますね (^^)

Contaflex IV は 世界初のレンズシャッター式一眼レフ Contaflex の四代目です。
1963年頃の製品ですが 小型で造形の美しさと造りの精巧さには息をのみます。

このテッサー50mmF2.8の描写は、開放からシャープですが カラー撮影では
やはりコーティングが青色単層のためか コントラストが低く渋い写りです。




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  撮影データ
■ 2006年12月2日~12日撮影
■ K100D + SIGMA 17-70
■ 絞り優先オート
■ ISOオート(200-800自動選択)
■ 内蔵フラッシュ発光

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休日も寒くて外に出られまへん (;。;)
寒い冬は きらいです













by nakajimaakira1948 | 2006-12-13 01:58 | 17-70mm AF SIGMA | Trackback | Comments(55)

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