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ウィンザー35

2016年3月18日(金曜日)

これは まだ小学校の低学年だったとき ・・・






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これは何でしょう

Windsorとエンボスされていますねぇ





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ウィンザー

そうです、ウィンザーです
ロンドン西部のウィンザー城か ウィンザー王家からとった名前でしょう


小学校2年生のときに おばあちゃんに買ってもらった東郷堂製のホビックスJRというおもちゃカメラを
自慢そうに 遠足でも運動会でも どこへでも持って行っていたのです
ところが 同級生の医者の息子が持っていた 絞りとシャッタースピードが変えられるカメラを見て
『欲しい 欲しい 欲しい』と思ったのが このウィンザー35だったのです


東興写真株式会社というメーカーが、1953年頃にコニカI型やII型に負けないで値段は半額以下を目指して作った
35mmレンズシャッターカメラで、その特徴は等倍ファインダーで連動距離計が付いていることでしょう

ブライトフレームが無く どこまでが写る範囲なのかは判らないけれど
赤色補色鏡を使った二重像合致式の等倍ファインダーは
ちょっと青みがかったファインダー像と 赤みがかった二重像の動きも大きく非常に合わせやすいものです


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 ウィンザーの広告

 1953年頃の広告です

 【写真はインターネットより】



ウィンザーは 軍艦部の小変更が多くて VELEXというシャッターも最速速度が1/200秒のものと1/300秒のものがあります

わたしのウィンザーの軍艦部は、この広告のものと同じで 最初期のものと思われますが良く判りません





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向かって左側面より

レンズボードというかエプロンの四隅が 少し凹んだデザインになっております

これが わたしが小学生のときなのに 今でも憶えているウィンザー35の特徴だったのです
つぎのウィンザーでは この凹みはなくなってしまいました





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向かって右側面より

仕様を書いてみました

発売:        昭和28年(1953年)4月
形式:        35mmレンズシャッター 二重像合致式距離計連動カメラ
ファインダー:    等倍 赤色補色鏡使用 ブライトフレームなし
レンズ:       TKC. C. Color Sygmar 50mm 1:3.5 (3群4枚構成)フィルター径32mm
シャッター:     VELEX B. 1秒-1/200秒 セルフタイマー付き
シャッターレバー:  鏡胴部のレバーによる 別途シャッターレリーズ穴付き
セルフコッキング:  無し チャージレバーによる ただし背面に巻き上げ解除ボタンあり
フィルムカウンター: 手動セット 逆算式
シンクロ接点:    あり ただしM・Xの切り替えは無し
巻き上げ巻き戻し:  ノブ式
スプロケット解除:  底面のノブを回転し引き出すことにより解除
重量:        約775g
価格:        13,500円 ケース1,000円





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レンズ

T.K.C.(東興写真の略号)C. Color Sygmar 50mm 1:3.5 の3群4枚構成が付いています
最短撮影距離は3ft(約90㎝)です
コーティングは この時代の日本製レンズ特有の薄いシアン系のものです

絞り羽根は9枚と多く ほぼ円形を保って絞られて行きます

このレンズ、レンズエレメントの材料はニコンの日本光学製のものを使っているとのことです


レンズは どこが設計してどこで磨いたんでしょう
シャッターのVELEX(B, 1-1/200秒)も どこのシャッターでしょうねぇ

この時代は、大メーカーでないと レンズやシャッターなどは造れなかったのです





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上面より

レンズ部 上から
シャッターチャージレバー(下げてチャージ)
絞り表示リング(指標を直接回転させて合わす)、シンクロ接点が左側に見えています

軍艦部 右から
巻き上げノブ、その下にフィルムカウンター、アクセサリーシュー
ファインダーを越えたところに 巻き戻しノブと いたってシンプルです


シャッターレバーが見えておりませんが、
鏡胴の下部分にあり 左手の人差し指で押し込むようになっております

Windsor と TKC(東興)の 刻印が誇らしげです
Windsorとしか刻印してないけれど ウィンザー35という名称です





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巻き上げ解除ボタン

フィルムカウンターの下の 裏面のボタンはフィルム巻き上げを解除するボタンです

上の写真は、解除ボタンを押して巻き上げることが出来る状態です

巻き上げノブは、1枚分巻き上げると 自動でストップします
このとき 裏面の巻き上げ解除ボタンが飛び出て来ます
このボタンを押すと また巻き上げができるようになります


これは 1948年のコニカI型で採用された巻き上げ解除ボタンで
セルフコッキングに(巻き上げとシャッターチャージが連動)なっていないカメラでは
1枚のフィルム画面で何回もシャッターを押したり
逆にシャッターを押さないでフィルムを巻き上げたりしてしまいますので
「巻き上げることが出来ない」= 「シャッターは切ったが まだ巻き上げていない」
という状態が直ぐに判るようにしたのです

ただし この方式ではシャッターを切っていないのに巻き上げることは防止できますが
同一画面で何回もシャッターを切ってしまうことは防止できません





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刻印

TKCの刻印です
プリズムと凸レンズの組み合わせの中に TKCと描かれています

誇らしげではありますが 昔のニコンのマークと似ておりますねぇ

PAT. 2610217は 何の特許でしょう
案外コニカI型の 巻き上げ解除ボタンの特許かも知れませんね





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裏蓋を開けて

フィルムを巻き上げる銀色のスプロケットギアーが目立ちます
このスプロケットギアーの回転から フィルムの巻き上げ完了を感知して
巻き上げ解除ボタンを飛び出させて巻き上げをストップさせます

フィルムを入れないとスプロケットギアーは回転しませんので
巻き上げ解除ボタンも作動せず 巻き上げノブは何回でも回転します

フィルム圧板は なんと鏡面仕上げです
このウィンザーの次の機種から 鏡面仕上げは黒く塗られたそうです

フィルム室の塗りは いわゆる結晶塗り(ハンマートーン)で高級感があります





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革ケース

古いながら 立派な革ケースです

ウィンザーには 吊環(ネックストラップのためのアイレット)がありません
外に連れ出すときには この革ケースが必須になります





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ウィンザーを眺めながら

このウィンザーを眺めながら考えました

・革ケースの古さ具合から このウィンザーはだいぶ使い込まれている
・前オーナーは オークションにジャンク品で出品したが 立派な完動品であることを知らなかったのでしょう
 前オーナーは 巻き上げノブが何回でも回るし きっと壊れていると思ったのでしょう
・ウィンザーを長らく使った人は 前オーナーではなくもっと古い人だったのでしょう
 たとえば 親父さんとか お爺さんとか または赤の他人だったとか


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 ■ 2016年3月16日 撮る
 ■ AF 28-105mm on Nikon D700
 ■ AF Micro 60mm F2.8 on Nikon D700

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むかし 小学校の同級生が持っていて 欲しくてたまらなかったウィンザーを
ヤフーオークションで1000円で入手しました
ウィンザーを触っていると 忘れていたむかしのことを思い出し感無量です

大事にしたいと思います




【追記】2016年4月23日

アローカメラさんのホームページで ウィンザー35の使用説明書の写真などを入手しました



             カラーシグマーレンズ -1
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            カラーシグマーレンズ -2
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            カメラ使用説明書 ABC 表紙
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                  使用説明書 A
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使用説明書 B
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使用説明書 C
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 以下を修正しました

・機種名 ウィンザーを ウィンザー35に修正
・発売年 1954年を 1953年に修正
・仕様  その他 4枚目の仕様に追記をしています


 ますます ウィンザーが好きになりました ♪♪♪












by nakajimaakira1948 | 2016-03-18 08:44 | 60mmF2.8D AF Micro | Trackback | Comments(6)

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